2015年11月1日日曜日

世界に自慢したいインド企業

インドの企業、ビジネスカルチャー、あまり好意的に表現できることは多くはありません。

ムンバイに住んでみて便利に使っている企業はいくつかありますが、洗練されたサービスとはいえどれも多少のストレスはつきものです。
それはヒンディー語しか通じなかったり、時間にルーズだったり、配達される商品がボロボロや埃まみれだったり。高品質低価格のサービスに慣れた日本の方に胸を張っておすすめできるものとは言い難いのが現状です。

自分があまり多くの会社を知らないせいもありますが、その中で唯一、これはあらゆる点で日本より優れているのではないか、と思う会社があります。病理学サービス会社Metropolisです。

病理学サービスと書くと難しそうですが、要は血液検査、尿検査、MRI、CTスキャンなど、医療に必要な検査を行う民間会社です。
日本では病院で行われるこれらの検査、インドでも勿論総合病院等ではできますが、個人クリニックが主流のインドではお医者さんの処方箋を持って院外のラボラトリーで行うことが主流となっています。
ラボの中には人間ドックを提案しているところも有ります。

これまで何軒かインドのラボラトリーを使ったことがあります。どれも設備はインド並ながら衛生観念は徹底しておりきちんと検査を受けられて、結果も正確。特に嫌な思いをしたことはないのですが、その中でもMetropolisは群を抜いて素晴らしいサービスでした。

Metropolisの利用者が取る主な流れは、
コールセンターに検査依頼→自宅訪問/ラボ訪問を選択→検査→結果受領
という形になっています。
検査内容によっては予約も必要なく、自宅で待つのが面倒であればラボにふらっと立ち寄り検査オーダー、結果はメールと郵便で届くのを待つ、という形もできます。コンビニ感覚です。

街中にちょこちょこあるメトロポリスのラボ。緑の看板です。





以下、私が利用して良かった点をいくつか挙げたいと思います。

良かった点①
検査技師が自宅に来てくれる。しかも訪問予約は前日夕方でもOK。しかも訪問可能時間は朝7:00~。

良かった点②
検査内容にもよるが、結果が即日E-mailで届けられる。PDFファイルになっており、同じもののプリントアウト版が後日届けられる。

良かった点③
印刷された結果は翌日には郵送されてくる。しかも書留。厳密には民間の郵便サービス会社が使用される。

良かった点④
顧客に対応する従業員は全員英語を流暢に話す。

良かった点⑤
コールセンターに電話するとすぐにオペレーターに繋がる。

良かった点⑥
オペレーターが優秀。社内システムも優秀。
検査依頼内容を話すと、的確な指示が来る。例えばあなたの症例ではAという検査をあなたが言われたが実際のところはBが必要なのでは、とか、Aという検査を受ける為には〇時間の絶食、〇時間前に排尿を済ませる、などの指示が瞬時に行われる。オペレーターも打てば響く優秀さを持っている。恐らく社内のトレーニング体制も良い。

良かった点⑦
採血用の針は使用後即座に焼却破棄する設備が整っている(ラボのみ)。もちろん針や器具は都度使い捨ての新品を開封する。

一方で悪かった点は、とくに見当たりません。

あえていうならその分料金は割高、というデメリットはありますが、18時に電話で依頼、翌朝予約時間ぴったり7時には技師が訪問してきて、その日の夕方17時ごろにはメールで結果が受け取れるという快適さの虜になってしまいました。
割高とは言え他のインドのラボとの比較です。日本人感覚だと、保険適用無しでも納得できるくらい、自腹負担ができる程度のリーズナブルな値段です。

日本だと院内完結する便利さがある代わりに、検査のためだけに電車やバスを乗り継いで病院まで行かなければいけなかったり、データも院内で保管されるため、転院の際には料金を支払い何度か出向いて紹介状を書いてもらわないといけませんがここではデータは全て英語で自分の手元で管理できるため転院、国外受診などの際にも手間が省けます。

総合病院、個人クリニックの設備自体は日本と比べるとあまり美しいとは言い難いのですが、このMetropolisのサービスだけは本当に快適で、インドから出た後も恋しくなってしまいそうです。

というわけで熱く語ってしまったインドのラボラトリーサービス会社Metropolisでした。
支店がたくさんあるとはいえ写真の通りしょぼしょぼの空間でOK(笑)ということで設備投資コストも大変低いと思われるこの会社。
投資したい…

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