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2016年3月22日火曜日

ムンバイ観光: ハジアリ

海に浮かぶイスラム教寺院 Haj Ali。

一部ではムンバイのモンサンミッシェルと呼ばれている…らしいです。

交通の要所なのでよく車で脇は走るのですが、特に用事はないので近隣住人でも訪問の機会は少なく私は3年近く住んで2回しか行ったことがありません。

久しぶりに行ったので、ハジアリレポート!

海は汚いです…
 ハジアリジュースセンター横の細い通路、江の島を思い起こさせるお土産屋さんの立ち並ぶ通りを抜け、堤防の様になっている参道をテクテク。

参道をテクテク歩いていくとこんな入り口にたどり着きます。弟Tと記念撮影。
インドの他宗教の施設の例にもれず、こちらも土足禁止。
ゲートをくぐったところで靴管理の人たちがいるので、靴を預けて裸足(靴下はOK)になります。

チップ(硬貨程度でOK。10ルピーもあげれば十分過ぎるくらい)を要求されるときもあれば、されないときもあり。
今回は無料で預かってくれました。
同行グループ分をまとめて管理してくれるので便利です 。

寺院内部の様子
 ハジアリは女性の髪の毛を隠すよう要求されないので比較的緩やかなようですがそこはやはりイスラム教寺院、男女の入口が別です。
男性は写真のように中まで入ってお参りが出来ますが、女性はここまで。
聖者の遺体の周りには入れません。


ミラーワークでキラキラの天井はドーム型


暑い中(ムンバイの気温はもう30℃越え。)いっぱい歩いて人混みにもまれ、汗をかいたあとは、陸地側まで戻ってHaj Ali Juice Centreの生フルーツジュースで一休み。

この日はイチゴ(120Rs、結構いい値段を取るのです)を頼んでみました。
通年あるMosambiスイートライム(80Rs)は酸味が控えめで疲れた体に染み渡ります。
カウンターで立ち飲みも、エアコンのきいた室内で座って飲むのでもOK。

潮の満ち引きやモンスーンシーズンなどはハジアリまでの参道まで波が来て危険なこともあります。

インドのなかでも珍しい海上イスラム教寺院。
機会があったら訪れてみてください!



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2016年3月12日土曜日

1日ムンバイ満喫プラン 優雅編

インド門。一応見ておかないと???
もう一人の訪問者はインド旅行の中盤がムンバイ観光に充てられた義弟Hくん。

かなり観光して疲労もたまっていたのでムンバイではのんびりと過ごしました。



朝はゆっくり起きて自宅で朝食。

お昼くらいに家を出て、世界遺産CST駅を見学。

インド門、タージマハルパレスホテルを見た後は、
Taj Wellingdon Mewsホテルのスパでゆったりアーユルヴェーダマッサージ。

マッサージ後、再びタージマハルパレスホテルに戻り、インド門を眺められるSea Loungeで遅いお昼を兼ねてアフタヌーンティ。

夕方は映画館に移動してムンバイ名物?ボリウッド映画を鑑賞しました。

夜は自宅に戻ってゆっくり和食の夕食。



のんびりして胃と体を休めつつ、ムンバイも満喫できるプランになりました。



二人ともアジャンターを見学する予定があったので世界遺産エレファンタ島には行きませんでしたが、アジャンターに行かれる予定がない方はここにエレファンタ島を足されるとよいかと思います。

半日がかりですがインド最大のスラムツアーもおすすめ。

優雅にも、ローカルにも、更に更にローカルにも楽しめるインド旅行。

バックパッカー向け以外の情報が日本ではあまり出回っていないような気がしますが、個人の興味に合わせて多様に楽しめるのもインド旅行の醍醐味かもしれません。



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2016年3月11日金曜日

1日ムンバイ満喫プラン ローカル編

写真で見ると綺麗な南ムンバイの街並み。
先日も少し書きましたが、立て続けに弟たちが遊びに来てくれました!

ともにムンバイには数日しかいなかったのでのんびりとは出来ませんでしたが、それぞれの好みによって違う市内観光をしたので、ムンバイ満喫プランをご紹介したいと思います。

まずは20代の我が実弟T。

インド到着翌日がムンバイ観光デーとあってやる気が漲っていたので、ガッツリ回りました。

8:45 Haj Ali(海に浮かぶイスラム教寺院)

9:15 Haj Ali Juice Centreにてフレッシュフルーツジュース

9:30 Mahalaxmi Temple(Haj Ali近くの海辺のヒンドゥ教寺院)

10:15 Breach CandyにてムンバイストリートスナックのPani Puri, Dahi Puriで朝食

10:30  洗濯場ドービーガート見学

10:45 Byculla Stationから電車に乗車、世界遺産CST駅へ

11:00 CST駅に到着、駅を見学

11:30 Taj Mahal Palace Hotel、Gateway of Indiaを見学

12:30 STBレストランにてターリーの昼食

14:00 Fab India、Goodearthでお買い物

15:00 Crowford Market見学、スパイスのお土産購入

16:00 Prince of Wales Museum見学

19:30 Trishnaにて夕食

21:00     帰宅


この他のムンバイ観光は翌日午前のスラムツアー。
彼はアジャンターに行く予定が有ったのでエレファンタ島には行かず、デリーに行く予定も有ったのでガンディーさんのムンバイ宅にも行きませんでした。
でも主要な観光スポットは一日でほぼ回ることができました。

ムンバイ…見るとこないな…(笑)。


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2016年2月19日金曜日

ムンバイ一の本屋さん

内装も雰囲気があって素敵です。

個人的にはムンバイで一番いい本屋さんだと思っている、Kitab Khana。
Fort地区、Flora Fountain前にあります。
ヒンディーやマラーティー(マハラシュトラ州の言葉)、グジャラーティ(グジャラート州の言葉)などのローカル言語の出版物も取り扱っていますが、基本的には英語出版物が主の本屋さんです。

他にも大型書店はいくつかあるのですが、ここの頼れるところは店員さん。
探しているものを言うと大体知っていて、取り寄せ対応が出来る、絶版、ほかの取扱い書店など、必ず何等かの情報を教えてくれるのです。

他の大型書店ではここまで打てば響く対応は得られたことがありません。
言わばインド出版物のコンシェルジュ?

入ってすぐの大きなテーブルにはインドやムンバイ、マハラシュトラ関連の本なども並んでいて、
ついつい見入ってしまいます。
ベストセラーランキングに頼らない本のディスプレイができるのは、店員さんに深い本の知識があるからだと思います。

個人的には新宿紀伊国屋とムンバイKitab Khanaはそういう意味では頼れる本屋さん。

購入時には購入冊数に応じて一冊から割引をしてくれるのでありがたい。

今回探していたものはここには無くて、何となく店内をぶらぶらしていたら子供の本のコーナーに、手塚治虫の漫画ブッダ英語版がセットで3000ルピー程で売っていました。

本場インドで売っているってすごい!

店内奥にはFood for thoughtという名前のカフェもあります。
いつも混んでいるので私は座ったことはないけれども、zomatoの点は高いのでいつかチャレンジしてみたいな!
体に良い食べ物を扱うことがコンセプトのようです。

もちろん日本語の本は手に入りませんがそこはKindleに頼るとして、
新しいムンバイ本や美しいインド写真集なども豊富に揃い、見ているだけで楽しいお店です。

ロンリープラネットの分厚くてカラフルでインドのテキスタイルを模したカバーも全ての写真もとっても素敵なインド写真集、5000円以上する高級本なのですがこちらでは常時ビニールカバーが付いた綺麗な状態で取り扱っていて、いつも買おうか迷ってやめてしまって今に至ります。

欲しい…けど高い…。
優柔不断な私、いつかインドを去るときが来れば思いきれるのでしょうか。
(果たして来るのかな?)

外観はこんな感じ。アーケードの一角にあります。
Kitab KhanaのHPにリンク
読書好きとしては本を食べるというヒンディー語の店名も何となく好き♪


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2016年1月24日日曜日

スラムツアーに初参加!

2年以上ムンバイに滞在しながら今更、ではありますが…

スラムツアーに初めて参加してきました。

おそらく一番有名だと思われるReality Toursの、インド最大、世界第2位のDarhaviダラビツアーです。

事前に予約して当日、朝10時にMatunga駅でガイドさんと待ち合わせ。
ハイシーズンだからなのか駅にはリアリティツアーのお揃いのシャツを着たガイドさんが大勢いて、見つけるのはとても簡単でした。

私たち日本人3人のほか、英国人カップルの合計5人に対して1人、若い女性のガイドさんがついてくれました。用意された車でマトゥンガ駅を越え、少し離れたダラビの工場エリアからツアーはスタート。

ツアーの始めに申し渡されるのですが、生活エリアを歩き回るので写真は禁止とのことでした。

まずはプラスチック再生工場、アルミ再生工場、染物工場、ペンキ缶再生工場などを次々と見せてくれます。
外に向かってドアが開きっ放しの工場内では化学物質や高温の物質の前でランニングシャツ1枚のままの労働者が働いていました。

こういった工場で働く労働者は主にインド東北部などからの出稼ぎ労働者だそうです。家業は農業ですが現金収入の不足を補うため都会に出てきてスラムの「工場」内で仕事と寝場所を見つけ、工場内で寝泊まりしているのだそう。
途中、こういった工場の建物の屋上=日本式3階まで急なはしご階段を使って上からの眺めや屋上で精製途中のプラスチックを乾燥させているところを見せてもくれました。

続いて皮なめし工場へ。
暑期は悪臭が立ち込めるとのことですが比較的涼しい今は臭いもそこまで強くなく、ハンカチなしでも十分耐えられる程。
皮工場エリアには完成品を展示したオフィスがあって販売もしていました。山羊皮というそれらの製品は、財布が1つ500ルビー、カバンが2000ルピー前後。言い値で値切りもしていないので実際の値段は全くわかりませんが…。
同行英国人カップルはなめし皮のショルダーバッグを買って満足そうでした。
エアコンのきいた店内でしばし座って休憩。

工場エリアを流れる川には汚染物質が垂れ流されているそうで、スラムの住人達も水浴びや洗濯には使わないとのこと。

川を渡って居住エリアに入ります。
まずはマーケットのある通り。このあたりは市中の日常と何ら変わりません。
大きなトラックも頻繁に行きかうにぎやかな通り。

そこから居住エリアへ。学校もあります。
狭い狭い、大人は頭をかがめないと通れないような通路にも住宅が。
テレビは各部屋にありそう。

こちらのスラム、24時間の電力と水供給があり、全て無料だとのことでした。
加えて居住エリアの広場では偶然、薬の無料供給トラックとも出会いました。
医師、薬剤師、薬を載せたトラックが定期的にやってきて、患者の症状に合わせて薬を処方して無料で提供してくれるそうです。

英語教育してくれる学校も無料、医療も無料、エネルギーも無料、家賃格安、危険な労働は地方からの出稼ぎ労働者がするのでスラムの住人はする必要もなく…
なんだかとっても恵まれた環境のように感じてしまうのは2年半のインド生活で感覚がマヒしてしまっているのでしょうか。
同行してくださったお友達もムンバイ生活2年以上、ローカルマーケットもタクシーもローカル電車も、お友達に至ってはヒンディー語も、使いこなすツワモノ3人で行ってしまったので余計にそう思ったのでしょうか…。

スラムの中には出身地域ごとに固まって住んでいる地区があり、南インド出身者が集まる地域(文字や言語もタミル語?ヒンディーとは違う言葉でした)、グジャラート人たちの地域などを通り抜けて最後にリアリティツアーのオフィスで冷たいコーラをごちそうになって終了。
オフィスはWiFi完備、その場でツアーのフィードバックを入力してくださいとのことでした。

年末の涼しい時期に行けたのでとても快適だった今回のツアー。
予約も簡単、ガイドも親切、英語が完璧に通じるストレスレスなツアー会社、リアリティツアー。
その他にもムンバイのマーケットガイドや寺院ガイドなどいろいろなツアーを催行しているとのこと。
おすすめです。

リアリティツアーのページにリンク

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2015年11月13日金曜日

史跡級の現役パン屋さん


南ムンバイの名物ベーカリーといえば、Yazdani Bakery。オフィスが立ち並ぶフォート地区にある、100年以上前の古い建物に入っているパン屋さんです。
このお店のたたずまいに好みが分かれるところかとは思いますが、私はここのレーズンパンがお気に入り。
なんとこの味のある建物、100年前は日系銀行だったとか。時の移り変わりを感じます。
昔はこんなパン屋さんがたくさんあったということですが、現在では観光ガイドブックにも載るくらい南ムンバイ唯一の存在になってしまいました。

いつ行っても出会えなかった名物アップルパイ焼き上がり時間を先輩マダムに教えて頂いたので、焼き上がりの3:30に合わせて行ってみました。

まずは中の喫茶コーナーでお茶。
2人だったので、あつあつのチャイと、こちらも名物のバター付きパンBun Maskaを半分こします。
どちらも美味しいー!

ふわふわのレーズンパンを半分に切って、有塩バターをたっぷり。カロリーのことはこの日だけは考えてはいけません。
お付き合い頂いたマダムによるとバターはAmul社のものだったそうです。さすがマダム、良く見てる!

店内はこんな感じ。
左側奥、職人さんが立っているその奥が厨房になっており、焼き立てパンがどんどん出来上がってくるのが見えます。
お茶を飲む前に取り置きしてもらったアップルパイ、あっという間に売れていって、私達が座っていたほんの30分くらいの間に残り2つくらいになっていました!

シナモンが効いたリンゴとレーズン、そしてスポンジ生地がぎゅっと詰まった懐かしい味でした。

1個2ルピーの焼き立てのPav、私のお目当てBun(10ルピー。レーズンが入っていてふわふわで美味しいのです!)、そしてアップルパイ(これは80ルピーだったかな?)を買って、ほくほく大満足でお店を後にしたのでした。

インドにいるとどうしてもふわふわ日本風のパンに飢えるので、ふわふわパンが買えるお店はムンバイではとても貴重です。

今でも薪オーブンでパンを焼いているそうで、素朴で素直な美味しいパンがいつでも楽しめます。喫茶コーナーもひっきりなしにお客さんが訪れ、相席も当たり前。
お店の人は一人だけ英語が通じるのですが、注文に困ると聞いていた隣席のお客さんたちが大概通訳してくれます。普通のインド人はみんなちょっとおせっかいでとても優しいのです。

持ち帰ったパンはふわふわなうちに1つずつラップで包んで冷凍して、パンな気分の朝温めて焼き立て気分を楽しみます。

ある朝、夫がこのふわふわレーズンパン(とはいえレーズンはあまり多くない)にドライカレーを入れることを主張しました。
それは、当地名物ストリートスナックのPav Bhaji(wikipediaにリンク)では…
最も身近な存在がいつの間にかムンバイ上級者の仲間入りを果たしたことを図らずも確認してしまった朝でした。

私はまだそこまでの気分になれないのでしばらくはおとなしく、そのままのパンの味を楽しみたいと思います。


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2015年5月22日金曜日

変化するムンバイ

ここのところ、生活の手引きの編集や長期間ムンバイにお住まいの方とお会いするなど、ムンバイの今昔を振り返る機会が多くあり、ムンバイが物質的に豊かになり始めていることを実感しています。

☆フェニックスモール
私たちがムンバイに引っ越してきて約2年が経とうとしています。私たちが来たときには既にHigh Street Phoenixというショッピングモールがあり、まずはここに行けば食品や衣類、洗剤などの生活雑貨が手に入ると教わりました。
ショッピングモールとしての設立は1996年だそうですが、ムンバイ一と称されるようになったのは拡張を重ねていた2010年頃だそうです。
日本から来た身には、あまりの小ささと並んでいる商品のダサさに、ここがムンバイ一のモールなのか…とこの先を思い暗澹たる気持ちになりましたが、確かに今では欠かせない存在です。

☆洋服
スペイン大手ファストファッションチェーンZaraは、ムンバイでは上記フェニックスモールに出店しています。値段が張る割に最高品質とはもちろん言えませんが、一応洋服が買えます。5年前にはザラも無かったとか。洋服が着たければ自分で生地を買って、テーラーさんにお願いして作ってもらうしか無かったとか。テイラーさんといっても英国的な優雅なものでは無く、英語の通じない汗まみれのランニングシャツのおっさんたちが埃入り放題の半開放の店内に座っている感じです。もちろんその場での試着もできない。かなり壮絶な仕立屋さん経験です。

☆物価
5年ほど前と比べると、生活実感ベースでの物価は約2倍になりました。年率約15%ずつ上昇していることになります。レストランでの飲食に限って言えばそれ以上に上がっているでしょう。人件費、光熱費、住居費、交通費、食費、服飾費、全てが激しく上昇。もはや金額面でインド生活メリットは無いと言ってもいいと思います。価格が高い割には質が悪いということも全てにおいて共通しており、日本がいかに高品質のものを低価格に提供しているかが身に染みてよくわかります。同時に為替も大きく円安にシフトしているのでコスト面でも大変厳しい現状です。


緑地は減少、インフラは未整備のまま変化なし、汚染は悪化、物価は上昇、でも物質的には豊かになった。典型的な新興時代を生きられる希少性を感じています。円安と物価上昇のWパンチでコスト面は大変厳しいですが…。


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2015年2月4日水曜日

移動手段の話 タクシー編

何人乗っているんだろう…ぎゅう詰め乗車よく見かけます。

電車(移動手段の話 鉄道編にリンク)、バスがムンバイローカルの主要な移動手段ではありますが、タクシー料金も激安なので日本ほど高級な乗り物ではありません。むしろ鉄道網が未発達なので庶民の足といえるかもしれません。

ムンバイで乗れる公共タクシーはまず無線タクシーとそうでないタクシーに大別されます。
無線タクシーは予約が必要ですが、深夜や早朝にエアコン付きの車に乗りたい場合にはとても便利です。
一方、予約なしで気軽に乗れるのは町中を走っている黄色と黒のエアコンなしローカルキャブ「働き蜂」か、青と銀のエアコン付きタクシーです。AC キャブはいるエリアが限られている上にメーターがついているのですが外国人に対してはとんでもない値段を吹っかけてくるので、私は恥ずかしながらあまり乗りこなせていません。

ということで車移動の際はメーター制の「働き蜂」にお世話になっています。

初乗り料金は21ルピー。移住当初は19ルピーだったので1年で10%ほど値上がりしました。料金のイメージとしては初乗り料金で2キロほどは走ります。10Kmほど乗って100ルピー程度が目安です。

AC無しなので基本的に窓が開けっ放し、たまに床に穴が空いていて地面が見える車もあったりと解放感いっぱいではありますが、女性が一人で乗る場合は個室に男性と2人きりになるというシチュエーションでもあります。ムンバイの道路は大抵人の目があるのですが、人気の無いところに車が向かいそうになったらドライバーにメイン道路を走るように指示するなど、自衛意識は欠かせません。

女性でなくてもムンバイの道路事情に慣れない方が乗られるときは、可能であればGoogle Map等GPSをチェックしながら正しいルートを進んでいるかを確認すると安心です。地図を確認しながら乗ればドライバーへの牽制にもなると思います。どんなにお疲れでも車内での居眠りは避けたほうが良いかも。

稀にメーターに細工をしてあって、恐ろしいスピードでメーターが上がっていくタクシーもあるので走り出してからのメーターチェックも随時したほうがいいと思います。私は1年半で1台だけ、そういうタクシーに遭遇しました。



ホテルやマンションの門番に頼むとタクシーを捕まえてくれることもあるので、しかるべき方にお願いしてきちんとしたタクシーを捕まえてもらうのも安心できる方法です。

安全の観点から誰にでもおすすめできる乗り物ではないかもしれませんが、点から点に移動してくえれる車が安価に利用できるのはとても助かります。上手に使って効率よくムンバイを楽しんでいきたいです。



インド名物オートリクシャは私たちの住んでいるエリアには入ってこれないので最近はあまり乗っていませんが、バンドラエリアなどに行ったときに利用しています。また機会があったら書きますが初乗り料金は15ルピー 現在は17ルピーだそうです(教えてくださったお友達ありがとうございます!)、こちらもメーター制で基本的にはタクシーと同じ。夜間、人けの少ないところの走行は避けるといった注意点も同じです、短めの距離でも走ってくれるのでタクシーより小回りがきいて便利です。モンスーン期の開放感はいただけませんが…



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2015年2月2日月曜日

インドスナックの世界 ~ダヒプリ~

スナックの話は夫を含めた周囲の人にはあまりうけないのですが、個人的にはとっても好き(笑)。

パニプリに引き続いてダヒプリDahi Puriのご紹介です。
このプリが指すものはパニプリと一緒でピンポン玉くらいのサイズに揚げた中空のシェルです。
今回はダヒDahiなので、ヨーグルトが入ります。



わんこそば状態のパニプリとは違い、お皿にいっぺんに並べて渡されるのをスプーンですくっていただきます。

具として入れてくれるポテトとお豆のほか、タマリンドソースの甘味、チャートマサラのスパイシーさ、コリアンダーリーフのさわやかな香りがヨーグルトで程よくマイルドにまとめられて、おやつとしては今のところこれがいちばん好きかも。

ヨーグルトがきちんと冷やされて出てくるところのほうがお腹への心配は少ないかもしれません。
町中のスナック屋さんのほか、スポーツクラブでも出してくれます。また、結婚式や屋外の立食パーティでもChaat = ムンバイストリートスナックコーナーがあることが多い(そして高級ケータリングレストランが提供しているので美味しくて安心)ので、見かけたらどうぞお試しください。
日本人の味覚には新しく、そして美味しく感じられると思います!

スナックの「具」は大体同じ。


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2015年1月31日土曜日

ワイナリーへ日帰り旅 レストラン編

 実は今回は2回目のスーラワイナリー訪問でした。前回訪問したのは昨年の3月頃。大体同じことをしているのですが、スーラワイナリーに色々と小さな変化がありました。

①ワイナリーツアーの登録が2階から1階に変更。
②ワインショップが1階の入り口左側から入口右側に新設。旧ワインショップはワイナリーツアーの申し込み場所兼スーラグッズショップに。

そして我々にとって最も大きな変化は…

③レストランがオールベジ→ノンベジも食べられる仕様に変更!イタリアンとインディアン→フレンチとインディアンに変更。同じ席でどちらの料理も食べられるように。

以前訪問したときは一軒のレストランがイタリアンサイド、インディアンサイドに分かれていて、どちらが食べたいかを入口で判断してメニューも別々のどちらかのレストランに案内されました。どちらもベジタリアン仕様でした。

ところが半年ほど前にレストランの運営を変更したそうで、レストランが完全に統合され、どちら側の席に座ってもインド料理とフランス料理の共通メニューを提示され、お肉やお魚も提供されるようになったのです。オールベジだったのが、ベジ+ノンベジになったのは大きな変化です。

大喜びで頼んだメニューがこちら。


リークとジャガイモのスープ。赤い点々に嫌な予感(笑)

まず一皿目はスープをシェア。もちろん新しいフレンチサイドのメニューから。リーク(西洋長ネギ)とジャガイモのポタージュです。スープは2つのボウルに分けて持ってきてくれて、半分でも十分な量がありました。が、野菜コンソメのベースが全く感じられず、リークやジャガイモの野菜の味もほとんどない上にピリッとスパイシー。むむむ。



スーラの赤ワインで煮込んだ鶏肉、マッシュポテトを「添えて」
メインコースは一人一皿頼みました。まずはもちろんフレンチサイドから、スーラの高い赤ワイン「dindori」で煮込んだ鶏肉の赤ワイン煮込み。メニューにはマッシュポテト添えと書いてあったのですが、非常にアーティスティックなマッシュポテト「添え」になっています。セルクル(丸型)のなかにポテト、煮込んだ鶏肉、そしてポテトを詰めて、煮込みソースを敷き詰めた皿の上に盛り付けてあります。なるほど、斬新な解釈。味は塩味がきつめではありましたがSulaの赤ワインにもちろんよく合う味でした。鶏肉もぷりぷりしていて新鮮でした。


ラージャスターン風スイカカレーとクミンライス
もう一品のメインコースは「ラージャスターン風スイカカレー、クミンライスとアチャールと共に」。インディアンサイドのメニューもなぜかフランス語で書かれており、日本語に訳すとこんな感じの気取ったメニュー名でした。これは大当たり!
スイカカレー?と興味が勝って怖いもの見たさで頼んでみたのですが、さらさらスープカレーは優しい味で、スイカがほのかな甘みのある瓜として違和感なく入っていました。体調を崩した時に食べたいような優しさ…もちろんスーラの赤ワインにとっても良く合います。
こんな優しいインド料理が食べれるレストラン、ムンバイに無いかなぁ。




デザートはこれまでの流れから冒険はせず、インドでは鉄板のとろけるチョコレートケーキ。ケーキに対してソースが大量すぎる!

総括としてはフレンチに期待しすぎないこと、インド料理が嫌いでなければインド料理も選択肢に入れたほうが美味しくて珍しいものが食べられること、そしてインド料理とスーラワインはとっても合うということ。

次こそは一泊で行きたいなぁ!

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2015年1月30日金曜日

ワイナリーへ日帰り旅 ドライブイン編

片側が全面開放。半屋外のフードコートです。
ナシックへの日帰り旅行の往路で立ち寄ったドライブインはこれまでのインド国内ドライブ史上最も近代的かつ清潔なドライブインです。ここのようなフードコート形式のドライブインはかなり稀で、大体は道路沿いの一軒のレストランが駐車場、喫茶店、レストラン、お手洗いを提供し、小さなお菓子などの売店を併設しているのが一般的なスタイルかと思います。

このドライブインはカフェコーヒーデイCCD、ケンタッキーKFC、ドミノピザなど大手レストランチェーンが出店して空港のカフェテリアのよう。




外国人御用達?のKFCやCCDを横目に見ながら我々は、Shub Sagarというインド料理店のチャイ屋さんで休憩。ここのチャイはスパイスが程よく効いていて美味しかったです。20ルピーなのでドライブイン価格かな?安くはなかったですが…





一般的にドライブインにはお手洗いがありますが、トイレットペーパーがある確率はかなり低いのでドライブ旅行の際はお持ちになることをおすすめします。

他に長距離ドライブで持っていて良かったと思ったものは、虫よけスプレーと日焼け止めと飴やガムなのどの小さなお菓子。ドライブインでドライバーさんの休憩を待っている間、意外と蚊がいたりするのです。車内でも結構日焼けするので肌の弱い方は日焼け止めをこまめに塗られると良いかと思います。除菌ジェル、お手拭きシートなどもあったら安心かも。
小さなお菓子は同行者で食べてもいいし、休憩が取れないときや渋滞にはまってしまったときなどに運転手さんにちょこっとあげても喜ばれます。 

清潔の観念や生活習慣の違うインドなので長距離の車移動はちょっぴり緊張し、荷物も増えちゃったりしますが、景色も楽しめるし新しいものにも出会えるし、とっても楽しいです。


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2015年1月28日水曜日

ワイナリーへ日帰り旅

テイスティングコーナー。


インド有数のワイン産地、Nasikナシックへ2回目の日帰り旅行を敢行してきました。ムンバイから180Km。主に渋滞のためにスムーズなドライブが難しいインド、4-6時間のドライブです。

ナシックまでは高速が整備されているので未舗装の道路を走るということはありません。途中1回の休憩を挟んで4時間で無事、Sula Vinyardに到着しました。日本でも売られている太陽マークのワイン会社です。インド産ワインとしては最大手と言えるでしょう。(本当はこのSulaが経営するホテルBeyondに一泊したかったのですが、今がシーズンとのことで取れませんでした…特にすることの無い場所ですが、ワインを飲んでほろ酔いで1泊するとのんびりできて良いのです。)

設立者は米オラクルのファイナンスマネージャーから一転、インドでワイナリーを立ち上げたとのこと。鮮やかな転身ストーリーに驚かされますが、インドではありえない話ではありません。若い世代がリスクを取って新たな分野を開拓する、この国のダイナミズムを感じます。



広~いぶどう畑の中に立つ見学者受け付けはとてもきれいで、ワインショップやワインの飲めるテラスもあります。まずは工場見学&テイスティングの申し込みをして、時間まではショップやカフェ、そして畑の周りに美しく植えられている花を眺めます。
写真ではわかりにくいですがこの中にはひまわりが見事に咲いていました。1月にひまわりが開花し、ぶどうがたわわに実る…。一方で野菜は白菜やかぶのシーズンでもあるので、季節感が見事にずらされます。

工場見学はあまり長い時間はかからなくて、狭い建物のなかでぶどうを絞る機械、ワイン製造の巨大タンク、そして樽に入れて熟成させる部屋を見ておしまいです。インド人参加者は非常に積極的に質問するので質疑応答の時間が主といってもいいほど。このあたりは勝沼あたりのワイナリーで見られるものの簡略版と言った感じ。非常に小さな設備なので違う場所に大きな工場があるのかな?

テイスティングは4種類と6種類から選べます。ワイングラスの持ち方は裕次郎持ちはやめましょうねーとか、赤ワインはヨーロッパの「室温」つまり16-18℃で飲むのが望ましいんですよ、などのレクチャーもしてくれて、自社ワインのプロモーションだけでなく、ワイン文化そのものをインドに伝えようという姿勢が感じ取れました。

正直スーラは全般的に苦手だったのですが、今回はリースリングが美味しく飲めました。かなり甘味があるので冷たーく冷やして食前酒に飲むにはありかも!

ぶどうの収穫時期は今頃~2月の末まで。2月7~8日はSula Festaで海外からミュージシャンも招聘して大変盛り上がるそうです。

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2015年1月22日木曜日

クロフォードマーケットでガールズショッピング!

3層構造の八百屋さん。日中でも薄暗い…
買い物難民から結局、食品の買い物のためにクロフォードマーケットに通い始めたのですが、良いタイミングで偶然にもフードショッピングに詳しいお友達が案内を買って出てくれました。皆、好きな味が近いので頼もしい限りです。

私が普段こちらで買うのは主に新鮮な野菜と果物だったのですが、その他の食品もお友達は買っているとのことで連れて行ってもらいました。

野菜売り場と東側の壁の間の数列に、輸入食材も扱う商店が軒を連ねています。アジア食材で有名なのはUncle Shopというお店だそう。行ってみたところごくごく狭いキオスクのようなスペースにぎっしりと食品が並んでいました。

醤油、コチュジャン、中国のお酢、ナンプラー…。タイに行って以来タイの麺料理に夢中の私は極細のお米の麺や平たいお米の麺、春雨などをゲット。紹興酒やXO醤もおいてあって中華、タイ料理を始めとした食材が市中よりも安価に売られています。日本産のお米はありませんでしたが短粒種のお米の取り扱いがあるそうです。

同じレーンが大体グローサリーで、スパイスや調味料、パスタや穀物類やお菓子を扱っています。クロフォードマーケットに詳しいお友達の一人は製菓用チョコレートとチーズを大量買いしていました。

さんざんグローサリーコーナーを行ったり来たりした後は、建物外のフルーツのコーナーに移って価格チェック。いちじくは一箱70ルピー、いちごは一箱500gでなんと40ルピーまで値下がりしていて思わず購入。市中で1個80ルピーのパイナップルも友人の見事な交渉のおかげで50ルピーで買えました。どれも新鮮で甘くて美味しかった!

お友達と行くクロフォードマーケットはとても楽しかったです。レシピを聞いたり、お勧めのブランドを確認したり、賑やかに値段交渉したり、一人で行ったら用心して撮らない写真をバンバンとったり。クーリー(苦力と書くのかな?買い回った荷物を持ってくれる人。もちろん有料です)もシェアできたので効率もよかった。

言うまでもありませんがいらっしゃる場合には身の回りの品に十分お気をつけくださいませ。何人もの目が外国人の挙動を観察していますし情報をやり取りしあっています。足元も滑りやすいので汚れても良い、歩きやすい靴がおすすめです。

次回はもうちょっと冷蔵庫を片付けてから行こう!
クーリー。タチの悪い価格交渉をしてくるので強い意志と小銭が必要です。


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聞けばこの前日か同じ日に違う知人グループもクロフォードツアーをしていたそうで、地味に流行っているのかも!?

2014年12月17日水曜日

移動手段の話 鉄道編

開いたドアから身を乗り出す人が見えます。

大都市ムンバイ、交通手段が各種あります。

まずは電車。南北に2線メインの電車が走っています。駅の感覚は関東でいうと小田急線くらい。頑張らなくても歩ける距離感で駅が点在している感じです。日本でいうと明治維新の頃、当事統治していたイギリスが植民地管理のために敷設したレールと駅舎を現役で活用しているという驚くべき物持ちの良さ。

有名な話ですが窓ガラスはもちろん、ドアだって走行中も全開で、日本では確実に体感することのできない解放感を味わえます。各駅停車と急行があります。駅舎の入り口とホームとの高低差はビルでいうと3階分くらい。乗り換えを何回かすると結構な運動になります。

近距離だと片道10ルピー弱。切符売り場(もちろん人が対応。我が家の最寄り駅の券売機と思われるものは常に故障しています。のんびりインド時間で切符が売られるので常に行列)で発券してくれるレシートのような切符にはHappy Journy!と書いてくれていて、ささやかな幸福感が味わえます。改札は無いのですが、抜き打ちで行われている無賃乗車検査で見つかると罰金が課されます。

女性専用車両があります。ありますが、ひと気のない時間帯に外国人を含めた女性が一等車や女性専用車両で暴行を受けるという犯罪が走行中の列車内で複数件発生していることを知った上で利用した方が良いと思います。


走行中でもドア前開。風が気持ちいいので車内が空いていてもドアから身を乗り出す人が必ずいます。落ちないでね…


電車に類するものとして昨年から今年にかけて「メトロ」が2線開通しました。地下鉄ではなくいわゆるモノレールです。バンコクのBTSに雰囲気は似ているかも。こちらも距離に応じて10ルピーくらいまでで移動できます。

残念ながら(?)こちらは窓もドアも走行中は閉鎖されていて、エアコンまでついています。前述の鉄道と比較すると劇的に近代的かつ清潔です。自動改札方式なのですが自動改札を通った先にセキュリティゲートがあります。電車を降りる場合も同じ場所、つまり自動改札のすぐ手前にセキュリティゲートがあります。その存在意義や、セキュリティチェックのレーンが男女一つずつしか無いために無用に発生する行列について、鉄道には無くてメトロにだけなぜあるのか、等の意義深い問いについては深く考えない方が楽に生きられるのだと思います。二子玉の駅にダッシュで駆け込みパスモで自動改札をこじ開けて通勤電車に駆け込み滑り込みセーフ、という世界は遠い世界の出来事です。

現在ムンバイメトロは鋭意延長工事中です。当初の計画では2014年までに完成しているはずだったという話も聞きましたが、まだ橋脚部分を一生懸命作っています。完成したら我が家の周辺は大変便利になるはずです。仮にその時までムンバイに住んでいたとしても、同じマンションに居られる可能性は大変低い(家賃が日々上昇しているので定期賃貸借契約終了後は家賃を上げたい大家サイドからの要求で賃貸契約を終了させられる)ですが、こちらもインド時間でのんびり完成を待ちたいと思います。

特に女性にとっては必ずしも安全とは言えない環境なので十分な注意を払った上での乗車をお勧めします。また、ピークタイムの満員電車では、例の開いたドアから人が落ちる事故が多発していますので、そちらの方にも細心の注意が必要です。


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2014年10月12日日曜日

私の好きなムンバイ史跡探訪

Heritage Walkという観光の仕方があるのをこちらに来て知りました。史跡探訪、と訳すのは良いのでしょうか。英国統治時代の趣のある建物を大切に大切に使っているインド。古くから商業港として栄えたムンバイでは、伝統的な建築物が残るエリアを散歩して現代に生きる歴史を感じるのも楽しいものです。

代表的なのは世界遺産としても登録されているCSTターミナス、旧称ヴィクトリアターミナスですが、そこから南に広がる昔からの商業区域はFortフォートと呼ばれ、今でも証券取引所や大銀行の本店などが立ち並ぶ金融ビジネス街となっています。

東京では丸の内や大手町に当たる地域になりますがムンバイでは何とも味のある古めかしい建物が立ち並び、その地上階部分には文具店やコピー屋さん、古紙回収業者など、ビジネス街ならではの商店が立ち並んでいます。路上にはチャイワーラーやスナック屋台が立ち並び、土曜日には衣類を売る露天まで出てとてもインド的。

そんなビジネス街のど真ん中には1950年から続く有名ベーカリーがあります。その名もYazdani Bakery。なんと20世紀初頭には日本の銀行だった建物ですが、現在ではパールシー(イラン系インド人)の経営するパン屋さんとして現役で大繁盛しています。
名物はバター付きパンにマサラチャイ、そして老パールシーオーナーのおしゃべり。薪オーブンを使った、かつてはムンバイの至る所にあった昔ながらのパン屋さんです。フォートの迷路と活気に疲れたらここでホッと一息、というのもいいかもしれません。