2015年4月23日木曜日

ガスボンベ

今だにギョッとすることなのですが、我が家の調理エネルギー源はガス台の真下に置かれたガスボンベです。しかもボロボロの。
ボンベのことをここではシリンダーというそう。

ある駐在員の規定では家の中にガスシリンダーがある物件には住んではいけないということで、入居を決める時点で調理の熱源をガスから電気に変えてもらったというご家庭もありました(なんてきめ細やかな規定!)が、幸か不幸か我々にはもちろんそのような規定はなく、この2年間ガスボンベの真上に熱源を置くという恐ろしい状況で食事を作り続けています。
真下に今にもガス漏れしそうなボロボロのガスボンベがあることはあんまり考えないようにしています。

美しくない画像を失礼します。せめて小さめに表示…


数ヶ月に一度、このボンベ(ここではシリンダーというそうですが)が空になって火が点かなくなることがあります。ガスのボンベは自力で交換しなくてはなりません。

毎回タイミング悪く来客の直前なんかにガスがきれてくれるので、「今日はガスが無いから外食ね♡」なんてこともできず大慌てでガスシリンダーを発注し、早く早く〜(汗)と必死で催促する羽目になります。
届くのに数日かかる上に指定された日にはもちろん届かないので毎回冷や汗…。


人口爆発のムンバイではこのガスシリンダーの需給がひっ迫しているらしく、かなりの売り手市場なんだとか。価格もこの2年で55%上昇、来印当初は900ルピーだったものが今では1400ルピーになりました。

こんなボロボロのシリンダーですが、このビジネスを一手に請け負っているファミリーは大変豊かで、昔からの南ムンバイの高級住宅街の広大なお庭付きの歴史的建造物である一軒家にお住まいです。豊かな方はとことん豊かなムンバイなのでお金持ちはたくさんいますが、一軒家に住めてお家のなかに自分のファミリー専用のお寺を持っているご家族にはなかなか出会えません。すごい。




ところで今住んでいる場所は大規模な集合住宅なのですが、先日管理組合からお手紙が来ました。ガスのパイプラインを引くことを決めましたので、お宅にパイプラインを引きたいようであれば同意のサインをお願いします、という内容でした。

何事も異常なまでにゆるやかに進んでいくこの国のこと、我々がこのマンションに住んでいられる間にパイプライン工事が始まるとはとても思えませんが、工事が始まったらおそらく年単位でそこここが掘り返され、コンクリートを削るドリルの音が響き渡ることでしょう。ガスパイプのある便利な家に住みたいような、その最中にはここには居たくないような、複雑な気持ちになりました。


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2 件のコメント:

  1. 我が家もシリンダーから途中でパイプに変わりましたが、告知が来てから案外早く工事進みましたよ!インドにしては早かった(笑)でもそのラインの引き方が凄いですけど・・・窓枠に穴開けてるので、虫入りそうです。

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    1. はなごんさん♡
      窓枠にガスパイプの穴(笑)どこまでもインドですよね。早く工事してくれるなんてめちゃくちゃ優秀なソサエティですねーーー!

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