2016年5月23日月曜日

インドで出産 : 医療のレベル

B病院エントランスと外観
結局帝王切開で出産することになったのですが、手術をすることに不安はありませんでした。

理由は、

①担当医師を信頼していた。

②たくさんの人からB病院で行われた難しい出産の症例の経験談を聞いた。

という2点があげられます。


①担当医師について

長い間のおつきあいで彼女の技術、プロフェッショナリズム、患者に向かい合う姿勢、人柄、全てを信頼することができました。
更に、インド人のお友達やヨギの同僚に聞くと
(不思議なことに、担当医は誰?とよく聞かれるのです。これって世界では一般的なのでしょうか。)
とても有名なドクターらしく誰からも好意的な評価を頂きました。

更に私の近しい人の近しいお友達(それも何人も!FBで彼女の写真が出てきたときはびっくりしました)だったり、家族ぐるみでお付き合いがあったり、ヨギの同僚のお友達だったりと、ただの医師と患者というだけではない繋がりがたくさんありました。

彼女の患者という人からも何人か話を聞きましたが、皆とても良い経験をしていて。

幸い体は丈夫な方ですが、医師が信頼できるというのはここまで安心感が有るものかと初めて知りました。

もちろんインドの医療でとてもひどい結果(最悪、死に至るケースも)をもたらしたという話はゴロゴロしています。

なのでインドの医療レベルが良いとも悪いとも簡単には言い難いのですが、
一部の医師はとても高いレベルに有ると思います。

彼らは英米の医療大学に留学して医師の資格を取得し、英語で行われる海外の学会に出席し、英語で発行される研究レポートをこまめにチェックし、英語で交わされる医師間の情報交換フォーラムを活発に利用しています。
つまり最新研究をいち早く入手できる環境にあります。

こういったときに、共通語が英語で言葉の障壁がないということをとても羨ましく思うのですが、
とにかくきちんとした医師に巡り合うことが出来たらとても幸せなことだと思います。

(もしご希望の方がいらしたら自信を持って紹介します!)

②難しい症例について

B病院は南ムンバイ住人にとって第一の選択肢の総合病院なので、在住外国人、インド人問わず、話を聞くと経験談がゴロゴロ出てきます。

NICU(新生児緊急治療室)の設備もあり、その他の科も多くの人がかかっています。

難しい症例で生まれた子供がきちんと大きくなっている話、病気にかかった人が入院して無事退院した話、とにかく評判は最高。
確かに施設は日本と比べるべくも有りませんが、それでも院内感染が起きる程不潔であるというほどではありません。
そして、設備が悪く見える割には医療機器は最新のものが揃っています。

なので病院や設備についても(日本はもちろん清潔で最高なのですが)十分耐えられるレベルと判断しました。

もちろん医療費は高額ですが、日本の感覚からすると、「あれ?社会保険無しでこの値段?」と思う程度です。
社会保障の充実した日本からわざわざメディカルツーリズムに来るほどではありませんが、
あるイギリス人女性は「イギリスと比べたらここの医療費は無いに等しい!」と仰っておられましたのでニーズはあるのでしょう。

実際、アラブ系の人々は良くこの病院にメディカルツーリズムに来られているようです。






この様に、医師について、病院について、沢山の方のお話を聞けたので、インドで出産することに不安にはなりませんでした。

私たちの場合は幸運にもムンバイに住んで3年、知り合いの数も増えていたので事前情報を集めて安心感を持って臨めましたが、知り合いの知り合いが担当医だったりとほんとうにラッキーなケースだったと思います。

やみくもに「インドの医療は良い!」とは間違っても言えません。

もしインドで医療サービスを受けようと検討されていらっしゃる方がいたら、こちらの人々は医師の名前にとても敏感なので、可能であればたくさんの人に医師や病院の評判を聞いてみると良いと思います。



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