2015年1月19日月曜日

ラージャスタンの伝統芸能 kaavad


伝統美術を紹介するギャラリーで、ラージャスタン州の伝統芸能kaavadのデモンストレーションを見せてもらいました。

Kaavadは持ち運びのできるお寺であり、絵物語でもある木製の箱です。写真のように観音開きの内側に更に木の板が折り畳まれていて、漫画のように一マスごとにインドの神々の物語の場面が描かれています。
と同時に語り手が扉を順々に開きながら神話を語るこの芸能のこともkaavadというそうです。

400年の歴史のある芸能で、語り手はこの箱を持って村から村へと旅をしては物語をしているのだそう。テレビのなかった時代、視覚と聴覚に同時に訴える娯楽は貴重だっただろうなぁ。

紙芝居のようですが、一方で持ち運びのできるお寺でもあるので、長〜い扉をを全部開くと内側に神様がいるということ。下の引き出しがお賽銭を入れるところだそうです。機能的!

はたきのあたりが引き出しです。

2人いた語り部の声は共によく響いて耳に心地よく、とっても楽しい午後でした。今回はギャラリー内で鑑賞させてもらったので少し閉塞的な空間でしたが、砂漠の村の広場なんかで聞いたらもっとよく響くんだろうなぁ。

こちらのギャラリーではインド全域の伝統美術を現代の生活に活かす提案も行っているので、インドの伝統工芸に興味がある方は一見の価値ありかも。
家具の目利きのお友達によると展示家具に使っている木材はそこそこのクオリティだとのことなので(笑)、しっかりしたものをご希望ならその旨を伝えて新しく作ってもらった方が良さそうです。今回ご招待いただいたようなイベントは2ヶ月に1回くらいやっているとのことでした。

↓ギャラリーのホームページにリンクを貼っておきます↓。




にほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ
にほんブログ村

0 件のコメント:

コメントを投稿