2014年1月24日金曜日

ムンバイでお茶会

機会があって、インド人の奥様方20人弱を前で茶道をご紹介することになりました。
こちらで大変お世話になっているインド人マダムから、日本について紹介して欲しいとのご要望をいただいたのです。
テーマは、日本人はなぜ時間を守り、礼儀を貴ぶのか。

……重すぎる…!
素敵な先輩マダムと相談した上で、茶道をご紹介し、日本人が大切にしているものについてお話させていただくことにしました。

茶道の大先輩であるマダムからお点前をご披露いただき、私が説明役となりました。
まずはお点前。
お菓子を勧めるやいやな、何で出来ているのか、と質問ぜめに。
小さく切った羊羹、残している人もいましたが一方で、レシピを知りたいというご要望もいただき、とても好評でした。

ところが、お茶。
お茶碗を回して、口をつけて3〜4口で飲みほすデモンストレーションをしたのですが、様子がおかしい。回すところはともかく、口をつけたがらないのです。ついにはスプーンでお茶をすすり、せっかくお茶碗に入っている抹茶を、小さな中国茶用のお茶碗に移し替えて飲み始めました。
…何やら、お抹茶用のお茶碗をボウルと認識したらしく、そこから直接口をつけて飲むことに抵抗を感じたよう。
人数が多かったこともありますが、お茶を移し替えて配り回る人、茶筅を使ってお茶を点ててみる人、着物や髪型について質問して来る人など、各人が思い思いに楽しんでくださったようで、とても賑やかな会になりました。

うーん、インドらしい…。

質問タイムでは、参加者みなさんがそれぞれの日本体験を語ってくださり、日本の挨拶の習慣が彼らにとっては驚きに映ることを知りました。ムンバイのスターバックスだって元気に挨拶してくれるけどな。
茶道や礼について説明したはずなのに、夜会巻き風の私の髪型について質問されたときは驚きました。緑茶を作るプロセスについてもかなり詳しく聞かれました。さすが紅茶文化のインド。お茶への興味が深いようです。
お茶を点てるプロセスについての質問がして欲しかったな…w

お抹茶の味は、みなさんの一様に美味しかったと言ってくださいました。
喜んでいただけたようで何より!

今回は、お茶の飲み方、興味のポイント、そしてお茶席でじっと座ってピリッとした空気ができるわけではなかったこと、などが私にとっては面白かったです。

こういうものは機会を待つのではなく、機会を作って行かなければいけないのだなぁという学びも大きな収穫でした。
またエネルギーを貯めて企画しよう!

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