2014年12月5日金曜日

ベジタリアンのおもてなしメニュー

少々前の話になりますが、ベジタリアンをお招きしての食事会を開催しました。ホストが日本人なのでいらっしゃる方も和食を楽しみにしてくださるのですが、追い込まれてやり始めるタイプの私は毎回メニュー選びで大慌てします。
さらにここはインド、欲しいと思ったものが常に買える訳ではないので、いつも綱渡りです(笑)。

インド人のおもてなし経験豊富なお友達と相談して、前菜は練りゴマを使ったひよこ豆ペーストのフムスと野菜ディップ、メインで野菜のちらし寿司、昆布としいたけで出汁をとったお吸い物、インドチーズ「パニール」と、ポテト詰めなすの照り焼き二種をお出しすることに決めました。

フムスは柔らかく煮たひよこ豆とその煮汁、レモン汁、練りゴマ/すりゴマ、オリーブオイルをミキサーにかけます。和食ではありませんがインド人にはお馴染みの食べ物で他がお口に合わなかったときのための保険。野菜はキュウリや人参、パプリカを食べやすく切り揃えて添えます。インドのリッツクラッカーも良く合います。彩りでざくろの実を飾り付けます。

ちらし寿司にはインゲン、人参、しいたけ、油揚げの含め煮を細く切って飾り付けました。すし飯の甘酸っぱさと油揚げの含め煮がゲストのお口にあったようでお持ち帰りのご希望までいただいて嬉しかった!ベジタリアンでも卵を食べる方もいらっしゃるので、確認して卵がOKであれば錦糸卵を添えたら彩りがより綺麗ですね。

パニール照り焼きを最初に聞いた時は驚きました。パニールはご存知の方も多いかと思いますがインド独特のフレッシュチーズです。カッテージチーズを水切りして固めたもので、ベジタリアン必須食材です。ほうれん草とパニールのカレーは日本のインド料理レストランでもたまにお目にかかるメニューです。
焼き方にはコツがあるらしく、お豆腐のようにふわふわのチーズなのですがこんがりと黄金色の焼き色がついてギュッとチーズが引き締まるまでじっくりとフライパンで焼きます。その後、照り焼きのタレを絡めて出来上がり。チーズのクリーミーさがお醤油の塩味と良く合って目から鱗のお料理でした。ピザに載せても美味しいそうです。玉ねぎと炒めても美味しいだろうな。

ポテト詰めナスの照り焼きは、輪切りにしたナスの中心部分をくり抜いて、裏ごししたジャガイモを詰め、小麦粉をまぶしてフライパンでグリル、仕上げに照り焼きソースを絡めました。ポテトをナスに詰めるという作業が日本ぽいと喜んでもらえました(笑)。

日本人をお招きしたら絶対出さないびっくりメニューですが、ゲストの方々の口には合ったようでちらし寿司の他に照り焼きも持ち帰ってお子様やご主人様にも召し上がっていただけたようです。お友達とメニューの相談をしなければ自分では考え付きもしなかったので、とても良い経験になりました。楽しんでもらえて良かったし、私自身もとっても楽しかった!
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2014年11月30日日曜日

帰国中の楽しみ

一時帰国しています。今回は大分のんびりと。

家族や友人と会うのがもちろん一番の楽しみ。そして今回は日本で手に入りやすい食材を使って料理をするのもささやかな喜びになっています。ずーっと行きたかったお料理教室にも参加できてとっても嬉しかった!

殻つき牡蠣のグリル、ツブ貝でアヒージョ、レンコンをバルサミコでグリル、とりレバーとごぼうのコンフィ。韓国料理や和食ももちろん。これからやりたいのは焼きホタテの土鍋だきご飯。青ネギたっぷり。
新鮮な食材がいつでも豊かに手に入るありがたさを感じています。

とはいえムンバイの大騒ぎと暖かな気候が恋しくなってきていて、不思議な気持ちです。
間も無くムンバイに戻ります。日本、どうもありがとう。


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2014年10月26日日曜日

ミシュランスターシェフのお料理教室

インドっぽくないテーマなのですが…。先日、お友達に誘ってもらってムンバイのオベロイホテルでイタリアンを担当するミシュランスターシェフのお料理教室に行って来ました。大変学びが多く、シェフの明るい人柄も手伝って会も盛況で、しみじみとムンバイにいて良かった〜!と思う瞬間でした。

メニューは、ナシとシェーブルのサラダ、チキンのラビオリ、ティラミス。工程としては至ってシンプルな料理で家庭でも再現可能なレシピなのですが、ロメインレタスの葉の真ん中のちょっと硬い部分を丁寧にとったり、ドレッシングを作る際は塩を最後に加えるとか、食材の組み合わせの黄金ルール(パプリカとチキン、洋ナシとシェーブル、などなど)とか、イタリアの郷土料理の逸話、パルメザン(北)とペコリーノチーズ(南)の住み分けとか、イタリアの郷土料理を学んだシェフ・アドリアーノならではの話が聞けてとっても興奮しました!!!

これまでオベロイホテルのイタリアンにこれといった特徴を感じていなかったのですが、少なくとも本物のイタリア人シェフがいて手打ちパスタが食べられるお店、幻のチーズと言われているモッツァレラの真ん中がクリーミーなブラータも出てくる本格イタリアン、特別な日のお出かけ先として一気にランキング上位に急上昇です☆

本来ならご縁のないセレブな会に誘ってくれたお友達にも感謝!



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2014年10月22日水曜日

Happy Diwali!

多くのオフィスは明日、明後日とディワリのお休みです。事務所によっては今日から、というところもあるそうです。私がレッスンに行っている学校は、ディワリに合わせて2週間の秋休みです。

明日から連休に入り休暇に出かける、というお友達の家でおしゃべりをしていたらドアベルが鳴り、お手伝いさんが応答しました。郵便局からの小包の配達だったので通常はお手伝いさんが最後まで対応してくれるはずなのですが、お手伝いさんがお友達を呼びにきました。彼女も心得たもので、「例のHappy Diwaliだぁー」などと言って財布を持ってドアに向かいます。

家族の仕事の関係上、郵便配達人の訪問回数が多いので少し多めのチップを渡して戻ってきたお友達。これもビジネスを円滑に進めるための必要経費だから、とさっぱりした顔です。この時期の笑顔の「Happy Diwali」の意味はただのおめでとうじゃなく「Give me money」ってことなんだよね〜、と笑っていました。

自分のために働いてくれているお手伝いさんや運転手さんのみならず、郵便配達人や新聞集金人、フラットの警備員やエレベーターボーイ、掃除人などなどありとあらゆる人々が「お年玉」を自ら請求しにドアをノックするこの時期。ディワリはヒンドゥーのお祭りのはずですが、Happy Diwaliは宗教を超越して働く魔法の言葉です。これから一年を気持ちよく過ごせるように、上手に活用したいインド独特のお年玉システムです。

このブログもおかげさまで読んでくださっている方がいらっしゃる様子、皆様に心から、Happy Diwali!




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2014年10月21日火曜日

ムンバイのレストラン Burma Burma





比較的新しいミャンマー料理のレストランを先日試してきました。その名も"Burma Burma"。そのものズバリの店名です。場所はKala Ghoda。MGロードからパールシージムカーナー脇の路地を入ったところにあります。初めて行ったのでおっかなびっくりでしたが得意のzomato(インド版食べログ。かなり使えます!)とGoogle Map様のおかげで迷わずたどり着けました。

マトリョーシカのようなお人形の看板がかかっていて、外観はとても可愛らしい感じ。内装も民芸品や傘で飾りたてられ、壁にはミャンマー文字と思しきパネルが一面にかかっています。まだ行ったことのないミャンマーへの想像が膨らみます。

メニューはミャンマー語での料理名の他、英語で説明もついていてわかりやすくなっています。訪問経験があって何と無く雰囲気が想像できるベトナム料理や韓国料理と違い、私たちには未知の世界なのでとても助かりました。
とはいえメニューの説明だけでは足らず、ネット上のミャンマー料理の説明なども参考にしながらミャンマー風サモサスープ、お茶の葉のサラダ(お店のメニューの説明によるとミャンマーで生産されるお茶の葉の70%が「食べる」目的で栽培されているそうです。驚き!)とカオソーイというココナッツミルクカレースープヌードルを注文して見ました。

入店してから気づいたのですがこのお店、ベジタリアンレストランでした。にわかに学んだところによるとミャンマーでは鳥肉や豚肉、山羊肉、海や川の魚、蟹などが食べられているようですがこのレストランのメニューには全くありません。シーフード好きとしては少々残念ですが仕方ありません。

ミャンマー風サモサスープは、野菜出汁のほんのり酸っぱ辛いスープの中に小さなボール大のじゃがいもボールが入ったものでした。ベジスープの優しい旨味で美味しくいただけて、期待が高まります。
お茶の葉サラダはレタス、お茶の葉、パプリカなどがドレッシングで和えた状態で到着しました。お茶の葉は苦味やえぐみを感じることもなくさっぱり。ムンバイ外食でこのさっぱり感はかなり貴重です。
カオソーイはクリーミーなカレースープのなかに短い麺が浮いています。こってりしていますがマイルドで食べやすかったです。

デザートも頼んだのですが残念ながらこちらは口に合わず、食べられませんでした。が、様子を見ていたスタッフがすかさずフォローしてくれて、支払いのときにはデザートを除いた会計書を持ってきてくれたのでかなり好感度が上がりました。

総じて楽しんだBurma Burma初体験でした。ベジタリアンミャンマー料理に付き合ってくれる心の広いお友達がいたら、また訪れたいな、と思うお店です。一品のポーションはそこまで大きく無いし、カウンターもあるのでお一人様でもいいかもしれません。野菜不足で醤油味が恋しくなっている一人旅や単身駐在の方にもお勧めできる、かも???

Burma Burma



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2014年10月20日月曜日

ディワリ支度

インドのお正月、ディワリを迎えるにあたって街が浮き足立っているように感じます。ありとあらゆるお店でろうそくやオイルランプ、星型の電飾といったディワリ関連グッズが売られ(別名光のお祭りというだけあり、期間中は町中がキラキラに飾り立てられます。昨年、連休初日に飛行機からみたムンバイの街はそれはそれは輝いていて綺麗だった!夜景だから汚いものも見えませんw)、人々はディワリギフトや新年に着る新しい服の調達に余念がありません。お店にとっては書き入れ時。

最近はショッピングにもあまり行っていなかったのですが、それでも食品店ではカンパニーギフト(日本のお歳暮のよう?)として注文されたドライフルーツとナッツの詰め合わせが山のように積まれていたり、派手派手しい箱に入ったチョコレートやドライフルーツが目立つ棚を占領していたり、ホームリネンの店や電気店ではディワリギフト需要を当て込んでのセールが行われていたりします。普段より展示品も格段に多く、そして激しく売れて行きます。老舗映画館ではHappy New Yearというヒンディー語映画がかかっていました。

昨日久しぶりに南のMGロードのFabindiaをのぞいたら、日曜日だったこともあり、普段は静かな紳士服コーナーが、息子や夫のクルターとジャケットを選ぶ家族連れで大にぎわいでした。新年には新しい服を着る習慣があるようで、女性の服を仕立てるために布地屋さんも大混雑します。何故か便乗して非インド人の私の夫も選んでいましたが、クルターは長めのシャツ、ジャケットは詰襟のベスト様の袖なしで、合わせて着るとモディ首相スタイルが完成します。ファブインディアではダークトーンが好まれているよう。

お店を出るとお向かいのビルではキラキラの電飾の飾り付けに余念がなく、まさに日本の年末といった感が漂います。実は一部の人は既にディワリ休みに入っているそう。気温37度、スイカがとても美味しいムンバイで、年末商戦気分を味わう。日本育ちの私にはなんともちぐはぐではありますが、これもインドにいるからこそ経験できる感覚です。


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2014年10月19日日曜日

ムンバイの紅茶屋さん The Tea Centre

紅茶大国インド。華の都デリーには、茶葉ごとに試飲して選ばせてもらえる、いかにも紅茶屋さん!というお店があるそうです。以前、デリーからのスライドマダムとお話していたときに、ムンバイにはそういう紅茶屋さんがなくて寂しいし、お土産探しの時にも困る、という話になりました。
ムンバイ在住の日本人のなかには、何人かで注文をまとめてデリーの紅茶店やダージリンの紅茶園から送ってもらっている方もいるそうです。

そんな、紅茶屋さん日照り?のムンバイですが、タージパレス等高級ホテルに行くと各種茶葉とマサラチャイを飲ませてくれますので一応「インドでインド紅茶」体験はできます。
ホテルまで行かなくても、という方には、喫茶店メインですが茶葉販売店を併設しているところとして、個人的にはThe Tea Centreがおすすめです。

Churchgate駅を出てすぐ、ボーダフォンショップを過ぎると見えてくる古めかしいビルの1階、知らなければ見過ごすようなところですが、中に入るとAC付きで、テーブルクロスのかかったたくさんのテーブルが並んでいます。(インドではエアコンのことをACと呼びます。内装が貧相でもAC付きレストランであれば高級な部類です。衛生に気を使っているお店が多いので、見知らぬレストランに入るにあたって一つの目安になります。)ボーイさんの制服も何やらコロニアル風で素敵です。

こちらでは、インドのみならず世界中からの茶葉を使って淹れた紅茶と、洋風、インド風の各種軽食が楽しめます。ティーバッグではない紅茶、ムンバイでは貴重です。もちろんマサラチャイもお店の奥でグツグツ煮ています。こちらもオススメ。風邪気味の時はしょうがをたっぷりいれたチャイ、ginger teaも良いですね。
軽食もインド的スナックであるサモサやムンバイストリートスナック、サンドイッチ、エビや鳥肉のフライもありますし、カレーの種類もベジ、ノンベジで大変豊富です。珍しいところではパールシー料理のダンサクなども置いてあります。あまり辛くない豆と肉の煮込みのような料理で、辛くてこってりしたカレーが続くとほっとする味わいです。

紅茶販売コーナーは非常にシンプルな作りで拍子抜けするかもしれませんが、一応きれいにパッケージングされた各種インド紅茶が揃っていますので、ランチかチャイ休憩ついでに覗いてみると良いかもしれません。


インドの食べログ、zomatoにThe Tea Centreにリンクしてあります。写真やメニューも見れます。




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