2015年6月12日金曜日

スイーパーさん騒動

いろいろあってメイドさん探しを諦めていました。

でも窓を閉めても開いてしまい、すきま風の入るボロマンションである我が家は、何もしなくても埃がたまります。
毎日水拭きが必要なので腰への負担が大きくて、お掃除専門のお手伝いさん=スイーパーさんをお願いすることにしました。マンションの警備の方に紹介してもらったのです。

自宅にいたらやってきたのは笑顔の素敵な英語の話せないおばちゃま。
面接で相談した中では毎朝9時に来てくれて、掃除、洗濯、皿洗い、アイロンで月3500ルピーでやってくれるとのことで、大喜びでお願いしました。

翌日、やってきたのは朝9:25。言葉が通じないので身振り手振りで家事の要領を伝えます。スイーパーさんだけあって床掃除は完璧。食器洗いは少々雑でしたが一応合格圏です。整理整頓は全くダメでした。アイロンはこれまでかけたことが無いとのことで、30分くらいかけて使い方を教えたのですが、最終的には彼女が音を上げました。霧吹きは気に入っていたんだけど。

結局、アイロンはやらないことになって月3000ルピーで来ていただくことで妥結しました。

(言葉が通じないので交渉ごとは全て、ビル内に屯する英語とヒンディー語がわかるインドの方々に助けていただきました。自分の利害に関係の無いところ&人の家の事情に首を突っ込むこととなると優しくなるインド人です笑。)

朝9時に来てねのお願いは毎回するのですがもちろん30分ほどの遅れは遅れとも思わないインド人のこと、スイーパーさんも9:40くらいの出勤がデフォルト。無断欠勤もあります。
1週間ほど働いたところで給料を払って欲しいとのことで、働いた分のお金を支払ったら、前借りをしたいと言って来ました。

まだ1週間ほどしか働いていないのでそれはできないと伝えたところ、前借りを頼んだ翌日は通常通り(遅刻して)出勤してきたのですが、その翌日は無断欠勤。翌々日に出勤して以降、全く現れなくなりました。前借りに加えて他の事情もあってこちらも辞めていただくことを考えていたので私としても渡りに船ではあったのですが、辞める宣言はされていないので数日待ってしまいました。数日待ってやっと、逃げられたことを確信したのでした(汗)。
私、よっぽど嫌なお客だったんだろうなー。

携帯を持っていないけれど、ビル内の他の家でも働いている方なので連絡をつけようと思えばつけられたけど…。一瞬だけでも「スイーパーさん」という職業の方と関われたことは面白かったという(強がりでいいカッコしいな)結論をもって、このスイーパーさんに振り回される日々は終わったのでした。

終わって良かった…。


クリックしていただけると嬉しいです!
にほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ
にほんブログ村


3週間目に未払いの給与(1日分)を求めて突然彼女がやってきました…。給与未払い分は1日のはずなのですが、なぜか2日分を要求。しばらく押し問答をしましたが、面倒なのと100ルピーの差なので払ってしまいました。負けた…。

2015年6月11日木曜日

停電

毎年恒例のブレーカー焼き切れによる停電の時期がやって来ました。

この日は幸いにも自宅にいる時だったのですが、ぼんやりと読書をしていたら何と無く暑いなーと思い始め、エアコンとシーリングファンが停止していることに気づきました。
エレベーターやその他マンションの電気関係は通常通り稼働しています。

ブレーカーを確認しましたがどこも落ちていない。

これは、アレだなと3度目ともなれば素早く行動出来ます。

ビルの電気技師に来てもらい、ブレーカー焼き切れを確認してもらいました。
電気技師がビルの斜向かいの部品店(うちのマンション周りにはこういうものだけは充実しています。他は何も無いのに!)で部品を買って来てくれました。

最初の年は1100ルピーだったこの部品、昨年は1450ルビー、そして今年は1850ルピー。思わぬところでも物価上昇の定点観測が出来てしまいます。

素早く交換してもらって冷凍庫に全解凍の悲劇を辛くも免れたのでした。
今年は昼間の在宅中で本当に助かりました!


クリックしていただけると嬉しいです。
にほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ
にほんブログ村

2015年6月10日水曜日

いなり揚げ

少々思うところがあってブログをお休みしていました。
が、思い悩んでも仕方が無いと吹っ切って再開致します。引き続き乱文にお付き合いいただけるようでしたら幸いです。


何度かこのブログでも取り上げていますが、ムンバイにはお豆腐屋さんがあります。食材の限られるインドでは本当にありがたい存在です。

メニューは絹、木綿、おぼろ豆腐、厚揚げ、油揚げ。
お願いすればおからも無料でいただけます。

近所の方とまとめて購入しているので、ミニマムオーダーに到達するように、油揚げを余計に注文することが多いです。届くとすぐに冷凍庫に入れて、おかずの足りない時に活躍してもらっているのですが、ついつい貯まってしまうことも多いのです。家でのご飯作りを激しくサボっている証左です(笑)。

油揚げがたくさん貯まったときの楽しみは、まとめて稲荷あげを煮ること。
たくさん煮たほうが美味しくできる気がします。

茶色い画像ですみません…


今まで何年も栗原はるみさんのレシピで煮ていたのですが、ここ数ヶ月は浮気して土井善治さんのレシピで。圧倒的な手間の少なさなのに関西風に上品に煮上がるところが気に入っています。
(夫婦ともに関東人なので関西風な味と思うだけで高級なものをいただいている気になれるのです…♡)

インドでの煮物のこだわりといえば、Jaggeryジャガリーを使うこと。ジャガリーはパームツリー(やしの木)から作った無精製の砂糖なのですが、黒糖のようにミネラルが豊富で味わい深いのです。アーユルヴェーダでも推奨されている、体に良いお砂糖。大変安価に手に入るので重宝しています。

お揚げのときは全部ジャガリーにすると色が黒くなりすぎてしまうので、白砂糖と半々で使っています。

小分けにして再び冷凍し、いなり寿司はもちろん、きつねうどん、ご飯のおかず。ちょっと変化もしれませんが、私はお蕎麦を詰めて紅生姜や錦糸卵と一緒にいただくのも大好きです。

日本にいたときはこんなに油揚げが身近だったかな?
お豆腐配達があるからこその楽しみです。


ランキングに参加しています。クリックしていただけると嬉しいです。
にほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ
にほんブログ村

2015年5月23日土曜日

西インド定食のお弁当

ムンバイはここのところ暑さのピークを越えたような気がします。モンスーンが近そうなので、その前に集中してスポーツをしておきたいところです。
とはいえ先日のゴルフはボロボロでした。暑さのせいにはできませんが…


いろいろと偶然が重なり、お客様をお招きして、西インド料理のターリーを出してくれるお店のお弁当を出前してもらうことになりました。

エローラ遺跡近くのターリー屋さんにて。これもおいしかった。

西インドターリーと言えば本来はこんな感じのお料理です。
たくさんの種類のお料理を、お給仕の方が際限なくお代わりをついでくれる優雅なスタイル。
飲み物はバターミルク(チャース)と水がついてきます。最初は揚げ物から始まり、各種ソース、カレー、パン、お漬物類が次々とつがれ、最後にはライスが出てきます。
グジャラート料理なのでちょっと甘めの味付けが特徴。もちろんベジタリアンです。


上の写真のようなターリー専門店でお弁当を作っていただきました。


お店の名前入りのきれいな箱に入って到着しました。まだ温かい!


開いてみると・・・

こんな感じ。お店でいただくターリーよりはお料理の種類は少ないですが、前菜の揚げ物2種類、豆のスープカレー、クリーミーな野菜カレー、オクラの炒め物、ロティが5枚ほどとライスに、デザートはマンゴーピュレ、グラブジャムン、ジャレビーに似た甘い揚げ菓子と10品もついてきます。
これで215ルピー。マンゴーピュレをつけないと150ルピーほどだそうです。

お店でいただくと380ルピーほどだったと記憶しているので、品数が少ない分安くなっていますが、それでも食べきれない量でした。

インド料理屋さんで出前を頼むと小分けしてはくれないので、1つのカップにカレーがどーんと3人前、とか、チャーハンが3人前、とか、まとめて入ってきます。
今回はまるで日本のお弁当のようにきれいに1人前ずつ分かれて来たのでとても新鮮でした。そのまま配って食べられるので、会議の最中のランチなんかにもとても良さそう!

初めてお願いしましたが、これは出前の便利さ、後片付けの簡単さ、値段の手ごろさに、ちょっとハマりそう…。


Golden Star Thali (お店のHPにリンク)

以前こちらのレストランをブログ記事に書いたときの記事はこちら


ランキングに参加しています。1日1クリックしていただけたら嬉しいです!
にほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ
にほんブログ村

2015年5月22日金曜日

変化するムンバイ

ここのところ、生活の手引きの編集や長期間ムンバイにお住まいの方とお会いするなど、ムンバイの今昔を振り返る機会が多くあり、ムンバイが物質的に豊かになり始めていることを実感しています。

☆フェニックスモール
私たちがムンバイに引っ越してきて約2年が経とうとしています。私たちが来たときには既にHigh Street Phoenixというショッピングモールがあり、まずはここに行けば食品や衣類、洗剤などの生活雑貨が手に入ると教わりました。
ショッピングモールとしての設立は1996年だそうですが、ムンバイ一と称されるようになったのは拡張を重ねていた2010年頃だそうです。
日本から来た身には、あまりの小ささと並んでいる商品のダサさに、ここがムンバイ一のモールなのか…とこの先を思い暗澹たる気持ちになりましたが、確かに今では欠かせない存在です。

☆洋服
スペイン大手ファストファッションチェーンZaraは、ムンバイでは上記フェニックスモールに出店しています。値段が張る割に最高品質とはもちろん言えませんが、一応洋服が買えます。5年前にはザラも無かったとか。洋服が着たければ自分で生地を買って、テーラーさんにお願いして作ってもらうしか無かったとか。テイラーさんといっても英国的な優雅なものでは無く、英語の通じない汗まみれのランニングシャツのおっさんたちが埃入り放題の半開放の店内に座っている感じです。もちろんその場での試着もできない。かなり壮絶な仕立屋さん経験です。

☆物価
5年ほど前と比べると、生活実感ベースでの物価は約2倍になりました。年率約15%ずつ上昇していることになります。レストランでの飲食に限って言えばそれ以上に上がっているでしょう。人件費、光熱費、住居費、交通費、食費、服飾費、全てが激しく上昇。もはや金額面でインド生活メリットは無いと言ってもいいと思います。価格が高い割には質が悪いということも全てにおいて共通しており、日本がいかに高品質のものを低価格に提供しているかが身に染みてよくわかります。同時に為替も大きく円安にシフトしているのでコスト面でも大変厳しい現状です。


緑地は減少、インフラは未整備のまま変化なし、汚染は悪化、物価は上昇、でも物質的には豊かになった。典型的な新興時代を生きられる希少性を感じています。円安と物価上昇のWパンチでコスト面は大変厳しいですが…。


ランキングに参加しています。1日1クリックいただけると嬉しいです。
にほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ
にほんブログ村

2015年5月21日木曜日

チャイグラスで15分マンゴープリン♪

先日、悲劇に見舞われたチャイグラス。

最終的にお家に連れ帰ることができた色違い(赤茶)を使ってマンゴープリンを作ってみました。

マサラチャイを入れると霞んでしまう赤茶のクジャク様も、クリームイエローなら立派にその姿を見せてくれます。

レシピは何度も作っているので適当なのですが、

①ゼラチン大さじ1を水でふやかしておき、
②完熟アルフォンソマンゴーの実2個分を種から外してミキサーでピュレに。
③ココナッツクリームか生クリーム200ml(1パック分)を鍋で加熱、マンゴーの甘味が足りなければ砂糖を好みで足しておき、
④火を止めてマンゴーピュレ、ふやかしたゼラチンと混ぜて型にいれ、冷蔵庫で冷やし固めるだけ。

甘味を付け加え忘れたらココナッツクリーム100mlに砂糖大さじ1を加えて溶かしたものを冷やしておき、固まったマンゴープリンにかけるときれいな2層のデザートになります。
お好みで角切りにしたマンゴーの実やミントの葉を飾っても。

デザート作りが苦手な私でも15分で作れる超簡単デザート。成功率は100%です!

こんなにマンゴーを贅沢に使えるのもインドにいるうち、暑いうち♡

ムンバイは例年通りだとあと2週間ほどでモンスーンに突入します。
マンゴーの冷凍作業を急がなくちゃ!

ランキングに参加しています。1日1クリックしていただけると嬉しいです。
にほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ
にほんブログ村

2015年5月20日水曜日

インド小麦粉事情

ムンバイ生活の手引きの編集作業のお手伝いをさせていただきました。
その過程で議論になった、インドの小麦粉事情について。

インドでは、薄力粉、中力粉、強力粉はすべて手に入るのか?

たまたまクロフォードマーケットに行く予定がありましたので聞いてまいりました。
クロフォードマーケット内のベーキング専門店、Continental Storesの店主にレクチャーしていただきました。

そもそもインドでは中力粉と全粒粉が主に使われています。
中力粉Maidaはナンやパンを焼く材料。
全粒粉Attaはチャパテイというナンより一般的に食されている平焼き無発酵のパンに使われます。

日本人の食生活に当てはめると、中力粉はうどんや餃子の皮などに活用できます。
もちろん日本と同じ味にはなりませんが、一応作ることは可能です(私は餃子の皮のみ経験済みです。うどんは未挑戦ゾーン)。

町の商店はもちろん、高級食材店でも見かけるのはこの中力粉と全粒粉のみ。

店主によると、インドは農業国でもあるため、国として小麦粉の輸入を制限しているとのこと。
そもそも小麦粉の薄、中、強の別は、含有グルテン量の違いです。
ということでこの店ではグルテン粉を販売しており、市販の中力粉にグルテン粉を混ぜ込むことで強力粉は作ることができます。

薄力粉に関しては入手が難しいのではないかということでした。

グルテンアレルギーの人向けにグルテンフリー粉は売っているので、グルテンフリー粉にグルテンを添加したら量の加減で薄力粉になるのかな?グルテンフリー粉は使ったことがないのでちょっとわかりませんが…。

こちらで手作りお菓子を焼かれている方は、中力粉を使ったり、日本から持参された薄力粉を使ったりとみなさん様々に工夫していらっしゃるようです。
インドのお菓子屋さんでは洋菓子もMaida(中力粉)で作っているということなので、レシピを工夫すればできるのだと思います。

インドのお菓子屋さんの洋菓子はどれもずっしりと重いんですよね…味の好みの他に小麦粉のグルテンも関係しているのかな、と思った小麦粉取材でした。

ランキングに参加しています。1日1クリックしていただけると嬉しいです。
にほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ
にほんブログ村