2015年2月4日水曜日

移動手段の話 タクシー編

何人乗っているんだろう…ぎゅう詰め乗車よく見かけます。

電車(移動手段の話 鉄道編にリンク)、バスがムンバイローカルの主要な移動手段ではありますが、タクシー料金も激安なので日本ほど高級な乗り物ではありません。むしろ鉄道網が未発達なので庶民の足といえるかもしれません。

ムンバイで乗れる公共タクシーはまず無線タクシーとそうでないタクシーに大別されます。
無線タクシーは予約が必要ですが、深夜や早朝にエアコン付きの車に乗りたい場合にはとても便利です。
一方、予約なしで気軽に乗れるのは町中を走っている黄色と黒のエアコンなしローカルキャブ「働き蜂」か、青と銀のエアコン付きタクシーです。AC キャブはいるエリアが限られている上にメーターがついているのですが外国人に対してはとんでもない値段を吹っかけてくるので、私は恥ずかしながらあまり乗りこなせていません。

ということで車移動の際はメーター制の「働き蜂」にお世話になっています。

初乗り料金は21ルピー。移住当初は19ルピーだったので1年で10%ほど値上がりしました。料金のイメージとしては初乗り料金で2キロほどは走ります。10Kmほど乗って100ルピー程度が目安です。

AC無しなので基本的に窓が開けっ放し、たまに床に穴が空いていて地面が見える車もあったりと解放感いっぱいではありますが、女性が一人で乗る場合は個室に男性と2人きりになるというシチュエーションでもあります。ムンバイの道路は大抵人の目があるのですが、人気の無いところに車が向かいそうになったらドライバーにメイン道路を走るように指示するなど、自衛意識は欠かせません。

女性でなくてもムンバイの道路事情に慣れない方が乗られるときは、可能であればGoogle Map等GPSをチェックしながら正しいルートを進んでいるかを確認すると安心です。地図を確認しながら乗ればドライバーへの牽制にもなると思います。どんなにお疲れでも車内での居眠りは避けたほうが良いかも。

稀にメーターに細工をしてあって、恐ろしいスピードでメーターが上がっていくタクシーもあるので走り出してからのメーターチェックも随時したほうがいいと思います。私は1年半で1台だけ、そういうタクシーに遭遇しました。



ホテルやマンションの門番に頼むとタクシーを捕まえてくれることもあるので、しかるべき方にお願いしてきちんとしたタクシーを捕まえてもらうのも安心できる方法です。

安全の観点から誰にでもおすすめできる乗り物ではないかもしれませんが、点から点に移動してくえれる車が安価に利用できるのはとても助かります。上手に使って効率よくムンバイを楽しんでいきたいです。



インド名物オートリクシャは私たちの住んでいるエリアには入ってこれないので最近はあまり乗っていませんが、バンドラエリアなどに行ったときに利用しています。また機会があったら書きますが初乗り料金は15ルピー 現在は17ルピーだそうです(教えてくださったお友達ありがとうございます!)、こちらもメーター制で基本的にはタクシーと同じ。夜間、人けの少ないところの走行は避けるといった注意点も同じです、短めの距離でも走ってくれるのでタクシーより小回りがきいて便利です。モンスーン期の開放感はいただけませんが…



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2015年2月3日火曜日

インド事件簿 お米

ブログではおだやかなインドライフを送っているように見せかけていて、確かに恵まれた環境にいさせていただいているのですがここはやっぱりインド、私の周りでもささやかに事件は起こっています。

そんな私のインド事件簿を思い出したらたまーに綴っていきたいと思うのですが、まず第一弾はお米の話。

お米の買い置きが切れてしまい、どうしてもどうしても短粒種のお米が欲しかったあるとき。馴染みの健康食品店に行ったら顔見知りのオーナーが、米あるよ、と奥から出して来てくれました。インド産ジャポニカ米、見せてもらうとやや粒は小さいのですがしっかりと丸い米。

喜んで買おうとしたら透明なパックの中で活動するアリさんを発見。アリが入ってるから取り替えてほしいと頼んだのですが、オーナー曰くアリはどの袋にも入ってるから同じだよと。まじか…と思いつつ違う袋を幾つか持って来てもらい、なるべくいなさそうなお米を選んで買って来ました。背に腹はかえられぬ。

もちろんそのパックにもアリはいて、研ぐ際にお水を注ぐと浮き上がってくるので一生懸命取り除いて炊いてお米はいただきました。粘りもちゃんとある「スシ ライス(ジャポニカ米)」。味はともかく、お水を注いで浮いてくるアリさんたちのことが忘れられず、その後は買い出しや帰国の際に切らさないようにお米を持ち込んでいます。


お米って重いんですよね。我が家の消費量だと、もし日本式のお弁当も持って行くようだと手持ちでは賄いきれずアリ米のお世話にならざるを得ないギリギリの瀬戸際です。

フードマイレージや地産地消といった観点からはインドにいる以上アリ米を選択する方が正しいのかもとも思いますが、そこまでストイックになれない…。米問題、どうしたら良いんだろう。



実は意外と冷静にアリを処理している自分がいて、虫が苦手なくせに私って食欲が絡むと強くなれるんだなと認識できた出来事でもありました。




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2015年2月2日月曜日

インドスナックの世界 ~ダヒプリ~

スナックの話は夫を含めた周囲の人にはあまりうけないのですが、個人的にはとっても好き(笑)。

パニプリに引き続いてダヒプリDahi Puriのご紹介です。
このプリが指すものはパニプリと一緒でピンポン玉くらいのサイズに揚げた中空のシェルです。
今回はダヒDahiなので、ヨーグルトが入ります。



わんこそば状態のパニプリとは違い、お皿にいっぺんに並べて渡されるのをスプーンですくっていただきます。

具として入れてくれるポテトとお豆のほか、タマリンドソースの甘味、チャートマサラのスパイシーさ、コリアンダーリーフのさわやかな香りがヨーグルトで程よくマイルドにまとめられて、おやつとしては今のところこれがいちばん好きかも。

ヨーグルトがきちんと冷やされて出てくるところのほうがお腹への心配は少ないかもしれません。
町中のスナック屋さんのほか、スポーツクラブでも出してくれます。また、結婚式や屋外の立食パーティでもChaat = ムンバイストリートスナックコーナーがあることが多い(そして高級ケータリングレストランが提供しているので美味しくて安心)ので、見かけたらどうぞお試しください。
日本人の味覚には新しく、そして美味しく感じられると思います!

スナックの「具」は大体同じ。


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2015年1月31日土曜日

ワイナリーへ日帰り旅 レストラン編

 実は今回は2回目のスーラワイナリー訪問でした。前回訪問したのは昨年の3月頃。大体同じことをしているのですが、スーラワイナリーに色々と小さな変化がありました。

①ワイナリーツアーの登録が2階から1階に変更。
②ワインショップが1階の入り口左側から入口右側に新設。旧ワインショップはワイナリーツアーの申し込み場所兼スーラグッズショップに。

そして我々にとって最も大きな変化は…

③レストランがオールベジ→ノンベジも食べられる仕様に変更!イタリアンとインディアン→フレンチとインディアンに変更。同じ席でどちらの料理も食べられるように。

以前訪問したときは一軒のレストランがイタリアンサイド、インディアンサイドに分かれていて、どちらが食べたいかを入口で判断してメニューも別々のどちらかのレストランに案内されました。どちらもベジタリアン仕様でした。

ところが半年ほど前にレストランの運営を変更したそうで、レストランが完全に統合され、どちら側の席に座ってもインド料理とフランス料理の共通メニューを提示され、お肉やお魚も提供されるようになったのです。オールベジだったのが、ベジ+ノンベジになったのは大きな変化です。

大喜びで頼んだメニューがこちら。


リークとジャガイモのスープ。赤い点々に嫌な予感(笑)

まず一皿目はスープをシェア。もちろん新しいフレンチサイドのメニューから。リーク(西洋長ネギ)とジャガイモのポタージュです。スープは2つのボウルに分けて持ってきてくれて、半分でも十分な量がありました。が、野菜コンソメのベースが全く感じられず、リークやジャガイモの野菜の味もほとんどない上にピリッとスパイシー。むむむ。



スーラの赤ワインで煮込んだ鶏肉、マッシュポテトを「添えて」
メインコースは一人一皿頼みました。まずはもちろんフレンチサイドから、スーラの高い赤ワイン「dindori」で煮込んだ鶏肉の赤ワイン煮込み。メニューにはマッシュポテト添えと書いてあったのですが、非常にアーティスティックなマッシュポテト「添え」になっています。セルクル(丸型)のなかにポテト、煮込んだ鶏肉、そしてポテトを詰めて、煮込みソースを敷き詰めた皿の上に盛り付けてあります。なるほど、斬新な解釈。味は塩味がきつめではありましたがSulaの赤ワインにもちろんよく合う味でした。鶏肉もぷりぷりしていて新鮮でした。


ラージャスターン風スイカカレーとクミンライス
もう一品のメインコースは「ラージャスターン風スイカカレー、クミンライスとアチャールと共に」。インディアンサイドのメニューもなぜかフランス語で書かれており、日本語に訳すとこんな感じの気取ったメニュー名でした。これは大当たり!
スイカカレー?と興味が勝って怖いもの見たさで頼んでみたのですが、さらさらスープカレーは優しい味で、スイカがほのかな甘みのある瓜として違和感なく入っていました。体調を崩した時に食べたいような優しさ…もちろんスーラの赤ワインにとっても良く合います。
こんな優しいインド料理が食べれるレストラン、ムンバイに無いかなぁ。




デザートはこれまでの流れから冒険はせず、インドでは鉄板のとろけるチョコレートケーキ。ケーキに対してソースが大量すぎる!

総括としてはフレンチに期待しすぎないこと、インド料理が嫌いでなければインド料理も選択肢に入れたほうが美味しくて珍しいものが食べられること、そしてインド料理とスーラワインはとっても合うということ。

次こそは一泊で行きたいなぁ!

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2015年1月30日金曜日

ワイナリーへ日帰り旅 ドライブイン編

片側が全面開放。半屋外のフードコートです。
ナシックへの日帰り旅行の往路で立ち寄ったドライブインはこれまでのインド国内ドライブ史上最も近代的かつ清潔なドライブインです。ここのようなフードコート形式のドライブインはかなり稀で、大体は道路沿いの一軒のレストランが駐車場、喫茶店、レストラン、お手洗いを提供し、小さなお菓子などの売店を併設しているのが一般的なスタイルかと思います。

このドライブインはカフェコーヒーデイCCD、ケンタッキーKFC、ドミノピザなど大手レストランチェーンが出店して空港のカフェテリアのよう。




外国人御用達?のKFCやCCDを横目に見ながら我々は、Shub Sagarというインド料理店のチャイ屋さんで休憩。ここのチャイはスパイスが程よく効いていて美味しかったです。20ルピーなのでドライブイン価格かな?安くはなかったですが…





一般的にドライブインにはお手洗いがありますが、トイレットペーパーがある確率はかなり低いのでドライブ旅行の際はお持ちになることをおすすめします。

他に長距離ドライブで持っていて良かったと思ったものは、虫よけスプレーと日焼け止めと飴やガムなのどの小さなお菓子。ドライブインでドライバーさんの休憩を待っている間、意外と蚊がいたりするのです。車内でも結構日焼けするので肌の弱い方は日焼け止めをこまめに塗られると良いかと思います。除菌ジェル、お手拭きシートなどもあったら安心かも。
小さなお菓子は同行者で食べてもいいし、休憩が取れないときや渋滞にはまってしまったときなどに運転手さんにちょこっとあげても喜ばれます。 

清潔の観念や生活習慣の違うインドなので長距離の車移動はちょっぴり緊張し、荷物も増えちゃったりしますが、景色も楽しめるし新しいものにも出会えるし、とっても楽しいです。


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2015年1月29日木曜日

ぶどう Nahikでの戦利品


ナシックはワインのみならずぶどう産地としても有名な場所です。というかもともとぶどう産地だったのでワイナリーがたくさん出来た、と聞いたはず…。

ムンバイ市内でも今まさにぶどうシーズンが始まったところなので、ワイナリーからの帰り道、ナシックでぶどうを買ってみました。ムンバイで買うと(外人価格)1Kg120〜150ルピーのぶどうが、ナシックの道端露店果物屋さんでは50ルピー!私が買いに出たので外人価格を提示されているとは思いますが、それでも安い!おそらくローカル価格だともっと安いのでは。良いお買い物ができました。

翌朝いただいたのですが実に張りがあって甘味と酸味のバランスが良くて、家族で競い合っていただきました。この緑の実が細長いぶどうは皮ごと食べられて種なしなので、スナック感覚でぽりぽりできます。やめられないとまらない…

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実はスーラでワインを買わなかったので、この50ルピーのぶどうがささやかなお土産になりました。

2015年1月28日水曜日

ワイナリーへ日帰り旅

テイスティングコーナー。


インド有数のワイン産地、Nasikナシックへ2回目の日帰り旅行を敢行してきました。ムンバイから180Km。主に渋滞のためにスムーズなドライブが難しいインド、4-6時間のドライブです。

ナシックまでは高速が整備されているので未舗装の道路を走るということはありません。途中1回の休憩を挟んで4時間で無事、Sula Vinyardに到着しました。日本でも売られている太陽マークのワイン会社です。インド産ワインとしては最大手と言えるでしょう。(本当はこのSulaが経営するホテルBeyondに一泊したかったのですが、今がシーズンとのことで取れませんでした…特にすることの無い場所ですが、ワインを飲んでほろ酔いで1泊するとのんびりできて良いのです。)

設立者は米オラクルのファイナンスマネージャーから一転、インドでワイナリーを立ち上げたとのこと。鮮やかな転身ストーリーに驚かされますが、インドではありえない話ではありません。若い世代がリスクを取って新たな分野を開拓する、この国のダイナミズムを感じます。



広~いぶどう畑の中に立つ見学者受け付けはとてもきれいで、ワインショップやワインの飲めるテラスもあります。まずは工場見学&テイスティングの申し込みをして、時間まではショップやカフェ、そして畑の周りに美しく植えられている花を眺めます。
写真ではわかりにくいですがこの中にはひまわりが見事に咲いていました。1月にひまわりが開花し、ぶどうがたわわに実る…。一方で野菜は白菜やかぶのシーズンでもあるので、季節感が見事にずらされます。

工場見学はあまり長い時間はかからなくて、狭い建物のなかでぶどうを絞る機械、ワイン製造の巨大タンク、そして樽に入れて熟成させる部屋を見ておしまいです。インド人参加者は非常に積極的に質問するので質疑応答の時間が主といってもいいほど。このあたりは勝沼あたりのワイナリーで見られるものの簡略版と言った感じ。非常に小さな設備なので違う場所に大きな工場があるのかな?

テイスティングは4種類と6種類から選べます。ワイングラスの持ち方は裕次郎持ちはやめましょうねーとか、赤ワインはヨーロッパの「室温」つまり16-18℃で飲むのが望ましいんですよ、などのレクチャーもしてくれて、自社ワインのプロモーションだけでなく、ワイン文化そのものをインドに伝えようという姿勢が感じ取れました。

正直スーラは全般的に苦手だったのですが、今回はリースリングが美味しく飲めました。かなり甘味があるので冷たーく冷やして食前酒に飲むにはありかも!

ぶどうの収穫時期は今頃~2月の末まで。2月7~8日はSula Festaで海外からミュージシャンも招聘して大変盛り上がるそうです。

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