2015年1月13日火曜日

シェアします 「これからインドにくる女の子へ1・2」

年末、コルカタ近辺で日本人女性が巻き込まれた痛ましい事件が発生しました。
日本でも大きく報道されたようで、日本の友人によると「インドは危険」的な論調も多かったとか。



事件の起こったコルカタにお住まいの日本人女性のブログbaka positive!!の記事がネット上の色々なチャネルでシェアされていました。とても前向きで大事な内容だと思うので、著者maiさんのご許可をいただき私もシェアさせていただきます。ぜひお読みください。

これからインドにくる女の子へ

これからインドにくる女の子へ 2



インドに暮らすことが決まってからも、暮らし始めてからも、情報収集に務め、現地の慣習を尊重し、無為に危険には近づかないように気をつけて生活していますが、日本の常識とは大きく違う生活だとも思います。北インドと比べて女性が巻き込まれる犯罪が起こりにくいとはいえ、我が家の近所でも婦女暴行事件は多発しています。

だからといって怖い怖いと引きこもったりせず、暮らす土地のルールをよく学んで、前向きに良いところを見て、明るく積極的に楽しんで行きたいと思います。

日本ではリスク=危険と訳されることも多いですが、リスクの本来の意味は良くも悪くも何らかの変化にさらされるという意味だと理解しています。悲しみや苦しみだけでなく、楽しさ、喜びも得られるかもしれない。

実は個人的にはインドは一生ご縁の無い場所だと思っていました。何の偶然かこうして暮らすことになり、嫌なこともあるけれどとっても素敵なところで、来ることができて本当に良かったと思っています。危険を恐れて日本に籠るのではなく、ルールをきちんと知って危険な思いをする可能性を減らし、身近には得られない感動を探しにインドにいらっしゃる方が絶えなければいいと願っています。

最後になりましたが今回不幸にも被害にあってしまわれた女性の肉体的、精神的回復を心からお祈りしております。

※今回の記事はmaiさんの記事をシェアさせていただきましたが、記事内容等については当ブログの管理人まりぼんの責任で書かせていただいておりますことをご理解くださいませ。


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2015年1月12日月曜日

おすすめムンバイ本

と言ってもガイドブックではありませんが…。

※今回ムンバイを旧称のボンベイと書くのはご紹介する小説がムンバイと名前を変える前のこの街が舞台だからです。

1. シャンタラム
    グレゴリー・デイビッド・ロバーツ著

オーストラリア人脱獄犯のリン・シャンタラムがボンベイに逃れてきて、当地マフィアの仲間になって活躍する話。著者の自伝的小説だとのことで、実際の地名やレストラン名がたくさん出てきます。普通なら知りえないボンベイマフィアの世界、スラムの生活と経済、ディープなボンベイの見どころもたくさん。個人的に気になっているのはスタンディングババのアーシュラム。座らないことを自らに課し、眠るときも起きているときもとにかく立って祈り続ける修行者のいる場所だそうです。今でもあるのかな。文庫にすると上中下巻の長大な小説ですが、お友達に借りて2日ほどで一気読みしました。止まらない!

ジョニーデップ主演で映画化されるとかされないとか。アフガニスタン戦争に遠征にまで行く長大な物語をどう2時間にまとめるのか。楽しみです。




2. サーカスの息子
     ジョン・アーヴィング著

日本語訳は現在絶版のようですね。残念。図書館や古書店でお探しください。英語版は書店で手に入ります。
カナダ籍のボンベイ人、ダルワラ医師。定期的にボンベイに戻ってきては自身の研究と診察を行っています。実は人気映画シリーズの脚本家という裏の顔を持っています。主演俳優は息子のように思っているジョン・D。映画を模倣した娼婦の連続殺人が起こって…。現代文学の奇才アーヴィング×混沌の国インドはすごい化学反応。小人の研究の過程で近しくなったヴィノドの巻き起こすどたばたもインド的で楽しい。

前半は読むのが大変だったけれど、後半になるにつれて一気呵成にまとめに入ってとっても楽しい読後感でした。たまにゴルフや食事やお茶をさせてもらうWillingdon Clubというスポーツクラブを中心に物語が展開していくので私としてはとっても身近に感じます。



あとはタブッキの「インド夜想曲」にもボンベイが登場します。こちらも夢に招かれたような気分になれる素敵な本。
ムンバイは関係無いけれど、主にベンガル系NRI(Non Resident Indian インドに住んでいないインド人)が主人公の美しい小説を書くジュンパ・ラヒリも好きなインド系作家です。

その街が舞台の本をその街で読むのは格別です。さらに日本語で読めたら至福のとき!




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2015年1月10日土曜日

おいしい北インド料理レストラン Punjab Grill

夫婦ともども辛い物OK、インド料理もOK、かなりローカルなところも大丈夫(これは私だけ)、そしてお腹も丈夫と、丈夫に産んでくれて柔軟な味覚に育ててくれた親に感謝したいインド向きのスペックです。更に、郷に入りては郷に従え、インドでの外食はインド料理が外さない気もしたりしています。

そんな我が家の定番外食北インド料理の一つは、Lower Parel Palladium PhoenixのPunjab Grill。
南ムンバイ唯一のショッピングモール内なので何かと便利だというのも理由ではありますが。

こちらで必ず頼むのはMasala PapadとTandoori Murgh。
Masala Papadは豆の粉をローストもしくは揚げたパリパリのおせんべいの上に生玉ねぎ、生トマト、コリアンダーリーフ(パクチー)、チャートマサラ他スパイスを混ぜたものをのせたもの。こちらのサイトに写真と作り方が詳しく載っています。
Tandoori Murghはタンドーリチキンです。ジューシーでアツアツでほんとうにおいしい。

他は毎回変えていますが、何を選んでも楽しんでいます。
モールの中のレストランですが侮れません。
シェフはパンジャブ人のシーク教徒のようです。Bhaag Milkha Bhaagという映画を見た直後に入ったときはかなり盛り上がりました笑。(主人公ミルカがパンジャブ人のシーク教徒だったので。)

とはいえ全然ローカルレストランではなく、こちらは高級インド料理レストランです。
内装がキラキラでとってもゴージャス。インドっぽいけど品も良くて一見の価値ありです。最近外食頻度がかなり低いので、行くと特別な気分を味わえます。
お酒も出るし、トイレはモールの水洗だし、キレイ好きな方にもおすすめできます。個人的にはここのナプキンの滑らかさに来印以来夢中です。

ムンバイだと他にGhatokoparとJuhuに店舗があるようです。ムンバイ空港のスナック店も系列ですがそちらは別物です。

ほんの1年半前は1組6人以上の大人数家族グループが当たり前で、2人で行く我々(インド料理は非インド人のお友達を誘いづらい!)は肩身が狭かったものだけど、ここ最近は2人連れグループが圧倒的に増えていてびっくりしました。こんなに急速に社会って変化するものなのかな?



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2015年1月9日金曜日

かぶ



久しぶりにかぶを見かけました☆

涼しい今の時期にしか出ない貴重な野菜の一つです。
こちらで売っているかぶは上半分が紫で、ゴツゴツして筋っぽそうなんですが、中は意外と柔らかで、生でよし煮てよし焼いてよし!の美味しい食材です。
サラダ、切り漬け、鳥団子とスープにしても美味しいし、蕪蒸しももちろんOK。練り物があったらおでんにも合うかも。売って無いけど。
皮は厚めに剥いたほうが良いようです。売っているのは2月くらいまでかなぁ…

インドの人はどうやって食べるのか、今度聞いてみよう…

今の季節は気候も良くて、野菜の種類が比較的多く、(インド比で)痛みも少ない恵まれた季節です。日本だといろいろな野菜や果物が長い期間安定して手に入りますが、インドではそんなことはありません。年中半袖で過ごせるムンバイですが、売られている野菜や果物のわずかな変化で季節の変化を感じ取っています。



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2015年1月8日木曜日

パールシー

クルフィーとジャレビー。ジャレビーは出来たてならイケるかも。
インドの中でムンバイに最も集中していると言われる民族にパールシーがいます。パールシー=ペルシャ。かつてイスラム教徒からの宗教弾圧によってペルシャ、今のイランから逃れてきたゾロアスター教徒たちです。

多いとはいえムンバイでもマイノリティですが、社会的な地位の高い人材や裕福な家系も多く排出しており、社会の中で一定の発言力を有しています。

例えば去年日経新聞の私の履歴書を執筆したラタン・タタ。彼はパールシーで、インド有数の財閥タタグループのオーナー一族です。製造業、金融業、通信業、小売業など多岐にわたる事業を展開しており、インド系の有名なホテルチェーンのタージグループや、スターバックスもインドではタタ財閥の傘下にあります。

英国統治時代、人数の多いヒンドゥ教徒とイスラム教徒の対立を煽って統治をしやすくするために戦略的にパールシーを統治政府が重用したとか。英国政治、腹黒い…。当時の影響から未だにヒンドゥとムスリムは対立していて、罪深い政策をとったことだと思います。ただ、その立場を上手に利用して主要産業に食い込み、現在でも多くの利権を抱え込んでいるパールシーもなかなか政治上手です。

パールシーの文化で有名なのは鳥葬でしょうか。火を神聖と崇めるため火葬をしないで遺体を葬るための沈黙の塔という施設があります。広い敷地の中にあって非パールシーは立ちいることができないので実際に見るチャンスはありませんが、Dr. Bhau Daj Lad Mumbai city museum、旧称Victoria and Albert Museumという美しい博物館で模型を見ることができます。

ビジネスのみならず医者や教授などの社会的な地位の高い職業でも多く活躍しているパールシーの人々。私も何人か、大変お世話になっているパールシーの方がいます。私が個人的に知っている人たちは総じて真面目。独特の正義があることもたまに感じます。

手軽に触れられるパールシーの文化としてレストランを何軒かご紹介します。
一軒はBritannia & Company。Fort地区にある昔ながらのレストランで、ドライフルーツを使ったプラウという炊き込みご飯や豆と鳥や羊の煮込みなどの伝統的パールシー料理が食べられます。「サリSari」というカラムーチョサイズの極小ポテトチップスがふりかけてあって食感が楽しい。辛く無いのでインドカレーが苦手な方でも楽しめると思います。こちらが日本人とわかると、昔日本の雑誌に載った記事を見せてくれるのですが、その思い切りの良い値上げっぷりにも是非注目していただきたいです。

もう一軒はYazdani Bakery。こちらもFort地区の迷路のような場所にあります。以前ムンバイ史跡探訪の記事でもご紹介した昔ながらの薪オーブンのパン屋さんです。

どちらもご高齢のオーナーが国外からのお客さんとの会話を楽しみに頑張っておられますので、興味があれば会話してみてもいいかも。平均寿命の短いインドでオーナーさんたちの年齢を伺うとちょっとびっくりします。

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2015年1月7日水曜日

おすすめネットスーパー

最近のインドの起業家たちは少なからずネットビジネスに関わっていると思うのですが、大都市圏ではネットスーパーも成功しているビジネスモデルの一つかと思います。

幾つかのネットスーパーを試した結果あまり良い思いをしたことがないのですが、唯一満足できると思えるサービスはお友達に教えてもらったbigbasket.comです。現在ムンバイの他、Bangalore, Hyderabad, Puneでサービスを提供しているそう。

その他のネットスーパーは、指定した時間帯に届かなかったり、届いた野菜が腐っていたり、届いた冷凍食品が温くなっていたり、届くまで欠品がわからなかったり、配達人がお金を誤魔化そうとしたり、いろいろとインド的な問題があるのですが、少なくともbigbasketに関しては時間通りに届くし冷蔵品は冷たくして持ってきてくれるし欠品は注文時にわかります。配達人の質はその時々によります。

支払いに関しては大体キャッシュオンデリバリー、代金引換を利用しています。BBに関して届かなかったことはないけれどもここはインド、手数料もほとんどかからないしCODのほうが安心かなと。

どのサービスでも野菜が腐っていることがあるので到着したら一つ一つ注文リストと見比べて品物を確認。質はいいものを入れているようですが、おそらく腐敗・輸送中の傷・追熟対策として未熟な実が届くことが多いので最近はあまり利用していません。
明らかに腐っているときは「これは受け取れません」とその場で返品(?)。その商品の金額を合計金額から引いて支払います。配達人も「そうだよね」という感じで持ち帰ってくれるので、特にトラブルになったことはありません。

こちらで買うのは主に洗剤やせっけん類、ティッシュやトイレットペーパーなど日本だったらドラッグストアで買うようなもの。
食品としてはパックされたジュースやヨーグルト、たまに豆腐を買っています。どうしても忙しくて買い物に行けないときには野菜や果物、卵も。

商品のパッケージが汚いとかへこんでいるとかはムンバイ標準なので特に気にしない。これらの商品が一か所で揃う店はムンバイにはあまり多くないのでとってもありがたいです。



検品中。
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2015年1月6日火曜日

いちじくも旬です

先月、いちごシーズン到来の記事を書きましたが、いちごと同様今旬を迎えている果物にいちじくがあります。大概いちごと同じサイズの箱で売っていて、箱の中にはいちじくの葉が敷き詰められています。いちじくの葉っぱって、実物を初めて見たかも。よく絵画とか彫刻に描かれていますよね。


今回は12個入って100ルピー=200円くらいで、ひと月前と比べると3割くらい値段が安くなっていました。

前回クロフォードマーケットで買ったいちじくはとっても甘くて、そのままでも美味しかったのですが今回は甘みが控えめだったのでコンポートにしました。使い切りたかった残り物の白ワインも使いきれてよかった。レモンの効果なのか、シロップが綺麗なピンク色に仕上がりました。上品な香りで、このまま食べてもよし、ヨーグルトにかけてもよし、しばらく楽しみです。

今回は、白ワイン消費のためにみんなのきょうの料理サイトの脇雅世さんのレシピを参考にしました。インドいちじくは小さいのかシロップの量が多かったので、いちじくの数は倍、シロップは半分で充分でした。このサイトには杉野英実さんのいちじくの赤ワイン煮のレシピも載っていて、この方のお菓子が世界一好きなので次回は赤ワイン煮を作ってみたいな。果物の安いインドならではの楽しみです。

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