2014年12月20日土曜日

宅配魚屋さんPescafresh

ムンバイを含む西インド海岸地方の郷土料理をコンカン料理と言うそうですが、多様な魚カレーやエビカレーがあり、シーフードはムンバイ人にとって身近な食べ物です。

ところが、シーフードを入手するのは結構な決意のいる作業です。作業というより苦行かも。私の知る限り、大きく分けると3つの方法があります。

1.買いに行く
冷蔵輸送、冷蔵保管の意識が発達していないので、基本的には常温で売られたものを買うことになります。炎天下の路上でお婆さんがエビや魚を地面に並べて売っているのは衝撃的ですがよくある光景。Sassoon Dockという魚が水揚げされる場所に早朝に行って買うとか、Crowford MarketやNana ChowkのGrant road marketで買うという方法もあります。
クロフォードやグラントロードは屋根付きマーケットなので一応直射日光は当たらないようになっています。でもこちらも氷をいっぱいに巡らせているとか、常に水を流しているとかそういう築地的な設備はありません。

マーケットにせよ路上にせよ、だいたい決まった場所で継続して販売するので魚介が常温で発酵・腐敗して行く匂いが魚売り場には染み付きます。干物のくさやのような匂いです。臭い!

2.売りにくる
魚の行商人の話も最近聞きました。大きなコンプレックスでは玄関ドアまで来てくれて、頼むとその場に新聞紙をひいて魚をさばいてくれるそうです。彼が去ったあとは新聞紙を捨ててももちろん臭いけど、マーケットで匂いにまみれるより良いし、やっぱり自分の目で状態を確かめて買えるのは良いと思います。

3.注文して届けてもらう
行商人の来ない我が家ですが魚は食べたい。でも臭いところや足元がぐちゃぐちゃのところには行きたく無い。ということで少々割高ですがこの第3の方法をを利用しています。その名もPescafresh。電話注文後、当日配達してくれる魚屋さんです。

まずは朝、ペスカ〜に電話すると、英語を話すオペレーターが今日の水揚げを教えてくれます。日によって、西インドならではのポンフリット(マナガツオ。こちらでは最高級魚)、スルメイ、ボンビル、ラワスといった地元の人が愛する魚の他に、鮪、鯖、鰹、ロブスター、蟹、ムール貝、イカ、エビなどがあります。たまにタコが揚がることも有るそうです。毎日全部有るわけではありませんので、明後日はどうしても鯖の塩焼きにしようなんていう計画は全く不可能ですが、それでも有るだけありがたい。

まずは必要な種類と重さを指定してらその後処理方法を指定します。3枚下ろし、えびの殻向きはもちろん、背わたまでとってくれます。取った殻や骨も欲しいといえばちゃんと持ってきてくれます。下処理をすると実際食べる部分の重さがどうなるかまできちんと教えてくれます。もちろん料金は下処理前の重さを基準に課金されます。
配達は大概指定時間通り、発泡スチロールに氷をいっぱいに詰めて、ペスカのポロシャツを着た青年が届けてくれます。ドア口で商品を確認し、料金を支払っておしまい。

ムンバイ標準で考えると文章が乱れてしまうほどきちんとしています(笑)。

ビビりな私はその魚がどのような過程を通ったにせよ結果的には冷たい状態で手元に届くことがありがたく、このサービスを利用しています。どの方法を取るにせよ6月〜10月のモンスーン時期は漁に出られないらしくシーフードがほとんど手に入らないので、まさに今が買い時、食べ時。
今年のクリスマスディナーのために大きめのエビを注文しようかな。

Pescafresh

ムンバイ全域の他、Thane, Bangalore, Hyderabad, Delhiでもサービスを展開し始めたようです。

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2 件のコメント:

  1. AYA(霜月りょう)2014年12月21日 18:35

    そんなシーフードの入手方法があるんですね~。
    初めて知りました!!ちょっと感動です☆ミ
    私の住んでる地区の住所もありました。
    ぜひ!いつか、挑戦したいです。

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    1. ムンバイ全域大丈夫ですよーぜひ一度お試しください!快適です(^^)

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