2014年10月12日日曜日

私の好きなムンバイ史跡探訪

Heritage Walkという観光の仕方があるのをこちらに来て知りました。史跡探訪、と訳すのは良いのでしょうか。英国統治時代の趣のある建物を大切に大切に使っているインド。古くから商業港として栄えたムンバイでは、伝統的な建築物が残るエリアを散歩して現代に生きる歴史を感じるのも楽しいものです。

代表的なのは世界遺産としても登録されているCSTターミナス、旧称ヴィクトリアターミナスですが、そこから南に広がる昔からの商業区域はFortフォートと呼ばれ、今でも証券取引所や大銀行の本店などが立ち並ぶ金融ビジネス街となっています。

東京では丸の内や大手町に当たる地域になりますがムンバイでは何とも味のある古めかしい建物が立ち並び、その地上階部分には文具店やコピー屋さん、古紙回収業者など、ビジネス街ならではの商店が立ち並んでいます。路上にはチャイワーラーやスナック屋台が立ち並び、土曜日には衣類を売る露天まで出てとてもインド的。

そんなビジネス街のど真ん中には1950年から続く有名ベーカリーがあります。その名もYazdani Bakery。なんと20世紀初頭には日本の銀行だった建物ですが、現在ではパールシー(イラン系インド人)の経営するパン屋さんとして現役で大繁盛しています。
名物はバター付きパンにマサラチャイ、そして老パールシーオーナーのおしゃべり。薪オーブンを使った、かつてはムンバイの至る所にあった昔ながらのパン屋さんです。フォートの迷路と活気に疲れたらここでホッと一息、というのもいいかもしれません。

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