最近出版された「デリー勤務を命ず 辞令が出たら読むビジネス版インドの歩き方」を読ませていただきました。
著者はインドでリサーチ会社を経営していらっしゃる方だそうです。
別に私自身には辞令も出ていないし、ビジネスもしていないし、デリーに住んでいるわけでもありませんが、それでも、共感できることも学びも多かったです。
大事なところは本書をお読みいただいたほうがよく分かると思うのですが、日々住宅などの欠陥、手抜き、雑な仕上がりに驚かされ、苛まれている身としては、インドのメンタリティを理解する上で重要だと著者が言われる「ジュガール」という考え方が興味深く感じました。
一言では言えないのですが、あるもので満足しよう、間に合わせようという考え方だそうです。よく解釈すれば限られた資源を多くの人々で分け合わなければいけないインドに不可欠の考え方ですが、悪いほうに働くと、その場凌ぎの仕事をしてしまう。
いつかはボロが出るのにどうしてその場凌ぎの仕事ができるのか、これまで不思議で仕方がなかったのですが、この国にとっては重要な考え方でもあるということを学びました。
「歩き方」と副題にあるようにさらさらーっと読める本書ですが、内容はインドの慣習やそれをさせるメンタリティなど深い洞察に満ちています。むやみにインド進出をすすめるわけでもないのですが優しく決断を促すスタンスでその距離感が読んでいて心地よかったです。
インド進出を考えるにあたって、インドで仕事をするにあたって、バックパッカー向けの本とは違った視点で(日本で流通しているインド本はバックパッカー旅行本がほとんどで来る前の情報収集に困りました…)読めるインド本だと思います。
読めて良かったです。
題名 デリー勤務を命ず 辞令が出たら読むビジネス版インドの歩き方
著者 繁田奈歩
出版社 日経BPコンサルティング
発行日 2015/3/16
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著者はインドでリサーチ会社を経営していらっしゃる方だそうです。
別に私自身には辞令も出ていないし、ビジネスもしていないし、デリーに住んでいるわけでもありませんが、それでも、共感できることも学びも多かったです。
大事なところは本書をお読みいただいたほうがよく分かると思うのですが、日々住宅などの欠陥、手抜き、雑な仕上がりに驚かされ、苛まれている身としては、インドのメンタリティを理解する上で重要だと著者が言われる「ジュガール」という考え方が興味深く感じました。
一言では言えないのですが、あるもので満足しよう、間に合わせようという考え方だそうです。よく解釈すれば限られた資源を多くの人々で分け合わなければいけないインドに不可欠の考え方ですが、悪いほうに働くと、その場凌ぎの仕事をしてしまう。
いつかはボロが出るのにどうしてその場凌ぎの仕事ができるのか、これまで不思議で仕方がなかったのですが、この国にとっては重要な考え方でもあるということを学びました。
「歩き方」と副題にあるようにさらさらーっと読める本書ですが、内容はインドの慣習やそれをさせるメンタリティなど深い洞察に満ちています。むやみにインド進出をすすめるわけでもないのですが優しく決断を促すスタンスでその距離感が読んでいて心地よかったです。
インド進出を考えるにあたって、インドで仕事をするにあたって、バックパッカー向けの本とは違った視点で(日本で流通しているインド本はバックパッカー旅行本がほとんどで来る前の情報収集に困りました…)読めるインド本だと思います。
読めて良かったです。
題名 デリー勤務を命ず 辞令が出たら読むビジネス版インドの歩き方
著者 繁田奈歩
出版社 日経BPコンサルティング
発行日 2015/3/16
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