2014年12月10日水曜日

時間の感覚

本当に幸せなことですが、国籍や人種に関わらず感覚の合う人っているんだなぁと思ったことが一日の中で二度もありました。
両方とも簡単にいえば約束の時間が変更、という連絡だったのですが、私が電話を取るまで何度も何度も何度も電話やSMSをくれて、一方はお仕事相手のインド人だったのです。

インドにいると、のんびりしたインド時間で過ごしている現地の人々と歩調を合わせなければいけないことがストレスになったりします。私の接する範囲では家の修理や配達に来る人たちはかなりの確率で。
時間に遅れるのは当たり前だし来るといって来ないこともあれば、逆に来ないといって来ることだってあります。仕事の相手は選べないので現地企業で働いていらっしゃる方のご苦労は想像できないレベルだと思います。そう言った場合の対処の仕方を皆さんそれぞれ持っていらっしゃるのでいつもお話を伺ってはなるほどーと思うばかり。

幸か不幸か私が個人的に親しくさせていただいているのは、約束を守る、時間を守る感覚が合う人たちばかりで、インド人とはいえ色々な時間感覚を持っていると感じます。それぞれの家庭環境、宗教、受けた教育、インド国外に出た経験の有無がそれぞれ全く違うので、標準的インド人像を描くのは本当に難しい。「私、インド人とは感覚が合わないから」と豪語するインド国籍のお友達もいるのです(笑)。とはいえ私自身が日本標準比でルーズなのでインドペースに適合しているのかもしれませんが…

一般的に「インド人はこう!」と決めつけるのではなく、目の前のその人にきちんと向き合ってコミュニケーションをとって行きたいな、と思った一日でした。




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2014年12月9日火曜日

インドスナックの世界~パニプリ~

高級レストランで頼んだパニプリはおしゃれな盛り付けで出てきました。

地球の歩き方の写真付きお料理紹介にはほんのわずかに紹介されているだけですが(手元にあるのは2012‐2013年版なので新しいものには出ているのかな?)、夫の職場のインド人スタッフから、ムンバイに来たからにはパニプリを食べなさいよ!と初対面で言われました。

パニプリ? ヒンディー語でPaniが水、Puriが揚げたパンやスナックを指すので、Pani Puriで揚げ菓子に水の入ったスナックをこう呼ぶのだそうです。
水の入った揚げ菓子、まったく想像できなかったのですが、その後しばらく経ってから試す機会が訪れました。

まず街角のスナック屋さんのレジでお金を払って、パニプリを作る担当のお兄さんの前に立ちます。すると、小さなプラスチックの小皿を渡してくれるのでそれを受け取ります。小皿を持って待っていると、お兄さんがその中に、ピンポン玉サイズの中空のシェルにつぶしたジャガイモ、甘いソース、スパイスで味付けした冷たい水、蒸かした豆を詰めたものを乗せてくれるので、すぐにつまんで一口で食べます。お兄さんはテンポよくどんどんと作ってわんこそばのように乗せてくれるので、それを一生懸命パクパク食べていくとお店によって5-7個くらいで一通り終わります。
カリカリのシェルを口に放り込むと、噛んだ瞬間に冷たいマサラ水が口の中に広がり様々なスパイスの香りでいっぱいになり、辛みを甘いタマリンドソースが中和してくれて、モグモグ食べていると豆やお芋のモチモチ感が出てきて、日本では味わえない、インドならではのお菓子です。

私が行くところは立ち食いで大体80ルピーくらいで食べさせてくれます。街角でお店を構えず売っているものは30ルピーくらいからあるそうです。水を使っているのでまだ30ルピーを試す勇気がないのですが、スパイスが入っているから殺菌効果もあって大丈夫なのかな?このあたりは自己責任になりますが、とてもインド的で私は気に入っているしこれまでお腹を壊したことはありません。モンスーン期は食中毒の危険性が高まるそうなので、気候の良い今が試し時かと思います。

私のおすすめはBreach CandyのPrimsonsという何でも屋さんに向かって右側にある、その名もRight Placeというスナックのお店。味の好み(甘め、辛め)も聞いてくれるので、ぜひ一度お試しあれ!
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2014年12月8日月曜日

帰印前の焦り~食事編~


インドに戻る直前に慌てること、食事編は、ムンバイでは食べることのできない美味しいものを心置きなく食べておくことです。
余談ですがデリーからムンバイに引っ越しをしてきた非インド人のお友達は口を揃えてデリーの外食は良かったと言うのです。和食のみならず中華、イタリアン、フレンチ、ベーカリーやお菓子屋さんなど各種外食の層が厚いそうで、話を聞いているとさすが首都、デリーは凄い。気候条件や女性を取り巻く環境はデリーのほうが厳しそうですが、恵まれた?外食環境は一度体験してみたいものです。

日本で名残を惜しむ食材はお刺身他魚介類、牛肉、豚肉、しゃきしゃきのごぼうやふっくら椎茸、さくさくの蕪、しそに白葱にみょうが、おだしの効いた和食、ラーメン、お蕎麦…
ムンバイで満足できるものに出会えないので最後まで(こちらも浅ましく)楽しみます。が、焦っているので残念な結果となることも多い。

今回は帰印前日から当日にかけての失敗に笑ってしまいました。
まず前日はビストロにランチに行ったので、迷うことなくがっつりとステーキフリット(ビーフステーキとフレンチフライ)。ところが期待したミディアムレアではなくウェルダンで、赤身主体ではなく脂肪分の多いお肉。更に8ミリ程度と薄い。お店の方と良く相談もせずに頼んでしまった私がいけなかった。食後のコーヒーが美味しかっただけに残念でした。

翌朝、早朝に実家を出て空港に向かい、出国の諸手続きを終えて免税店のあるエリアで朝食を取ろうとしたところ、売店でカツサンドが目につきました。朝からパッキングの大仕事、空港までの移動で空腹なうえに、もうしばらくお目にかかれない!という思いもあり選んでしまったところ、大失敗。パンがぼそぼそ、中身も冷たくて、カツサンド人生最悪の経験でした。
その後は機内食なので、最後の日本の食事は名残を惜しむ余裕もなく過ぎて行ってしまいました。
直前に慌てて詰め込むのではなく、ゆったりと余裕を持って美味しいものを楽しむ気持ちが必要なんだなー、と学んだ今回の一時帰国でした。
(私以上に食にこだわりのあるわが夫は、日本に帰国するにあたってどのお店で何を食べるか綿密な計画を立てています。そこまでしないとダメなのか!)

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2014年12月7日日曜日

いちごシーズン到来!

ムンバイに戻ってきました。早速野菜とフルーツを買いに出かけました。
いつものとおり品物の状態が安定しないスーパーで(この日は良くない日)、しなしなのネギや黄色くなったブロッコリー、ふにゃっとした大根などを横目に見つつ、いちごが出ていたので買って見ました。不在の間にムンバイにいちごの季節が到来していたようです。

日本のいちごと比べると固め酸っぱめ傾向のインドのいちごですが、今回は甘みも濃くて大当たり!1パック20個程度で150ルピーと安い値段ではありませんでしたが、風邪気味の体にビタミンC補給が出来て大満足でした。

それから、Mulberryというベリーがインド産で出ていたので買って見ました。革バッグの高級ブランドと同じ名前だなーと思いながら辞書で調べてみると、桑の実とのこと。懐かしい!小さい時は実をもいで食べていました。こちらはパックの大半がカビてしまって残念な状態でしたが、無事だった一部をグラノーラにトッピングしてゆったりと朝食を楽しみました。甘くて美味しかった!次回はよーく確認してフレッシュな状態のを買うぞー!
(買ったものが腐っている、カビている、虫がついているということは良くあるので、さらっと流して次回に期待するのがインド駐在人共通の処世術です。)

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2014年12月6日土曜日

ムンバイ日本人会のお餅つき

帰印早々日本人会主催のお餅つきに参加してきました。恒例行事だそうですが今回が初参加です。日本人学校のお庭?を借りてのイベントです。つきたてのお餅を何種類もの味つけで食べさせてもらえて、子ども時代に楽しみにしていた地元公民館のお餅つき会のようで懐かしかったです。(地元のお餅は味付けが二種類だったので、それより豪華かも!?)
今思ってみれば公民館のお餅つきはバザー、工芸体験などもあり、ちょっとしたお祭りでもありました。一日中流れていた地元の餅つき歌、まだ歌えます。子供の時に経験したことって大人になってからでもふとした瞬間に思い出したりして、今日参加していたたくさんの子供達にとってもきっと、良い思い出になることと思います。

お世話係をしてくださった方々は暑い中、出欠確認やドリンク類の提供、お米を研いだりお米を炊いたりお餅をついたり丸めたり、立ちっぱなし動きっぱなしで本当に大変だったと思います。わざわざ日本からもち米や餅つき機、臼と杵、ラップやジップロックやビニール手袋などを持ってきてくださっているそうです。イベントを企画してくださっている方々にも本業がおありになる中、行き届いた気配りに頭が下がる思いでした。会場を提供してくださった日本人学校の先生方もお忙しく飛び回っていらして、多くの方々のご尽力があるからこそ楽しく過ごさせていただけているということを感じました。つきたての美味しいお餅をたくさんいただけて、新しい方にも前からのお友達にもたくさん会うことができて、少々ハードではありましたがとっても良い一日でした。
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帰印前の焦り〜買い物編〜

インド在住あるあるだと思いたいのですが…
日本やタイなどインド国外に出ると自らの浅ましさに直面させられます。あまり美しい話ではありません。

私の場合は買い物と食事に貪欲さが現れます。
買い物は、幸か不幸か100均やスーパー、ドラッグストア等の安いものばかり買い込むという(笑)
今回はマート世代のお友達3人が強力にお勧めしてくれたSeriaという100均にお世話になりました。雑貨が他の100均と比べておしゃれなんだそうです。
お正月用の塗り風のお盆、豆皿たくさん、ポチ袋、車の窓の内側に吸盤で貼り付けて日光を防ぐ黒いアレ、などなど…本当はグラスも買いたかった!
痒いところに手の届く商品がたくさんあって、本来買うべきでない時と場所だったのに買わずにはいられませんでした!
日本の100均はすごいです。

スーパー、ドラッグストアでは私の場合ラップと食品です。今回は除菌ができるファブリーズというものも松岡修造のCMにつられて買ってみました。ファブリーズ、インドで売ったら人気出ると思うのですが…(現在ムンバイでは輸入物のファブリーズが購入できます。関税もかかって一本700円くらいと割高なので手が出ませんが)。
食品は大きな声では言えませんがムンバイでは手に入らないありとあらゆるもの、つまり人参、ジャガイモ、オクラ、パプリカ、瓜、南国フルーツ、鳥肉以外の全てです。初めは驚いていた義実家、私の実家も、今ではジップロックとサランラップと塩麹を用意して大いに協力してくれます。本当にありがたいです。

年齢なりのお洋服や靴にバッグ、高級コスメを買うわけではなくヨーカドーマツキヨとセリアで買い物欲が爆発する私…寂しさを感じつつも日本に住んでいてはこんなにまとめ買いをすることもないので結構楽しんでいたりします。
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2014年12月5日金曜日

ベジタリアンのおもてなしメニュー

少々前の話になりますが、ベジタリアンをお招きしての食事会を開催しました。ホストが日本人なのでいらっしゃる方も和食を楽しみにしてくださるのですが、追い込まれてやり始めるタイプの私は毎回メニュー選びで大慌てします。
さらにここはインド、欲しいと思ったものが常に買える訳ではないので、いつも綱渡りです(笑)。

インド人のおもてなし経験豊富なお友達と相談して、前菜は練りゴマを使ったひよこ豆ペーストのフムスと野菜ディップ、メインで野菜のちらし寿司、昆布としいたけで出汁をとったお吸い物、インドチーズ「パニール」と、ポテト詰めなすの照り焼き二種をお出しすることに決めました。

フムスは柔らかく煮たひよこ豆とその煮汁、レモン汁、練りゴマ/すりゴマ、オリーブオイルをミキサーにかけます。和食ではありませんがインド人にはお馴染みの食べ物で他がお口に合わなかったときのための保険。野菜はキュウリや人参、パプリカを食べやすく切り揃えて添えます。インドのリッツクラッカーも良く合います。彩りでざくろの実を飾り付けます。

ちらし寿司にはインゲン、人参、しいたけ、油揚げの含め煮を細く切って飾り付けました。すし飯の甘酸っぱさと油揚げの含め煮がゲストのお口にあったようでお持ち帰りのご希望までいただいて嬉しかった!ベジタリアンでも卵を食べる方もいらっしゃるので、確認して卵がOKであれば錦糸卵を添えたら彩りがより綺麗ですね。

パニール照り焼きを最初に聞いた時は驚きました。パニールはご存知の方も多いかと思いますがインド独特のフレッシュチーズです。カッテージチーズを水切りして固めたもので、ベジタリアン必須食材です。ほうれん草とパニールのカレーは日本のインド料理レストランでもたまにお目にかかるメニューです。
焼き方にはコツがあるらしく、お豆腐のようにふわふわのチーズなのですがこんがりと黄金色の焼き色がついてギュッとチーズが引き締まるまでじっくりとフライパンで焼きます。その後、照り焼きのタレを絡めて出来上がり。チーズのクリーミーさがお醤油の塩味と良く合って目から鱗のお料理でした。ピザに載せても美味しいそうです。玉ねぎと炒めても美味しいだろうな。

ポテト詰めナスの照り焼きは、輪切りにしたナスの中心部分をくり抜いて、裏ごししたジャガイモを詰め、小麦粉をまぶしてフライパンでグリル、仕上げに照り焼きソースを絡めました。ポテトをナスに詰めるという作業が日本ぽいと喜んでもらえました(笑)。

日本人をお招きしたら絶対出さないびっくりメニューですが、ゲストの方々の口には合ったようでちらし寿司の他に照り焼きも持ち帰ってお子様やご主人様にも召し上がっていただけたようです。お友達とメニューの相談をしなければ自分では考え付きもしなかったので、とても良い経験になりました。楽しんでもらえて良かったし、私自身もとっても楽しかった!
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