2015年6月11日木曜日

停電

毎年恒例のブレーカー焼き切れによる停電の時期がやって来ました。

この日は幸いにも自宅にいる時だったのですが、ぼんやりと読書をしていたら何と無く暑いなーと思い始め、エアコンとシーリングファンが停止していることに気づきました。
エレベーターやその他マンションの電気関係は通常通り稼働しています。

ブレーカーを確認しましたがどこも落ちていない。

これは、アレだなと3度目ともなれば素早く行動出来ます。

ビルの電気技師に来てもらい、ブレーカー焼き切れを確認してもらいました。
電気技師がビルの斜向かいの部品店(うちのマンション周りにはこういうものだけは充実しています。他は何も無いのに!)で部品を買って来てくれました。

最初の年は1100ルピーだったこの部品、昨年は1450ルビー、そして今年は1850ルピー。思わぬところでも物価上昇の定点観測が出来てしまいます。

素早く交換してもらって冷凍庫に全解凍の悲劇を辛くも免れたのでした。
今年は昼間の在宅中で本当に助かりました!


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2015年6月10日水曜日

いなり揚げ

少々思うところがあってブログをお休みしていました。
が、思い悩んでも仕方が無いと吹っ切って再開致します。引き続き乱文にお付き合いいただけるようでしたら幸いです。


何度かこのブログでも取り上げていますが、ムンバイにはお豆腐屋さんがあります。食材の限られるインドでは本当にありがたい存在です。

メニューは絹、木綿、おぼろ豆腐、厚揚げ、油揚げ。
お願いすればおからも無料でいただけます。

近所の方とまとめて購入しているので、ミニマムオーダーに到達するように、油揚げを余計に注文することが多いです。届くとすぐに冷凍庫に入れて、おかずの足りない時に活躍してもらっているのですが、ついつい貯まってしまうことも多いのです。家でのご飯作りを激しくサボっている証左です(笑)。

油揚げがたくさん貯まったときの楽しみは、まとめて稲荷あげを煮ること。
たくさん煮たほうが美味しくできる気がします。

茶色い画像ですみません…


今まで何年も栗原はるみさんのレシピで煮ていたのですが、ここ数ヶ月は浮気して土井善治さんのレシピで。圧倒的な手間の少なさなのに関西風に上品に煮上がるところが気に入っています。
(夫婦ともに関東人なので関西風な味と思うだけで高級なものをいただいている気になれるのです…♡)

インドでの煮物のこだわりといえば、Jaggeryジャガリーを使うこと。ジャガリーはパームツリー(やしの木)から作った無精製の砂糖なのですが、黒糖のようにミネラルが豊富で味わい深いのです。アーユルヴェーダでも推奨されている、体に良いお砂糖。大変安価に手に入るので重宝しています。

お揚げのときは全部ジャガリーにすると色が黒くなりすぎてしまうので、白砂糖と半々で使っています。

小分けにして再び冷凍し、いなり寿司はもちろん、きつねうどん、ご飯のおかず。ちょっと変化もしれませんが、私はお蕎麦を詰めて紅生姜や錦糸卵と一緒にいただくのも大好きです。

日本にいたときはこんなに油揚げが身近だったかな?
お豆腐配達があるからこその楽しみです。


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2015年5月23日土曜日

西インド定食のお弁当

ムンバイはここのところ暑さのピークを越えたような気がします。モンスーンが近そうなので、その前に集中してスポーツをしておきたいところです。
とはいえ先日のゴルフはボロボロでした。暑さのせいにはできませんが…


いろいろと偶然が重なり、お客様をお招きして、西インド料理のターリーを出してくれるお店のお弁当を出前してもらうことになりました。

エローラ遺跡近くのターリー屋さんにて。これもおいしかった。

西インドターリーと言えば本来はこんな感じのお料理です。
たくさんの種類のお料理を、お給仕の方が際限なくお代わりをついでくれる優雅なスタイル。
飲み物はバターミルク(チャース)と水がついてきます。最初は揚げ物から始まり、各種ソース、カレー、パン、お漬物類が次々とつがれ、最後にはライスが出てきます。
グジャラート料理なのでちょっと甘めの味付けが特徴。もちろんベジタリアンです。


上の写真のようなターリー専門店でお弁当を作っていただきました。


お店の名前入りのきれいな箱に入って到着しました。まだ温かい!


開いてみると・・・

こんな感じ。お店でいただくターリーよりはお料理の種類は少ないですが、前菜の揚げ物2種類、豆のスープカレー、クリーミーな野菜カレー、オクラの炒め物、ロティが5枚ほどとライスに、デザートはマンゴーピュレ、グラブジャムン、ジャレビーに似た甘い揚げ菓子と10品もついてきます。
これで215ルピー。マンゴーピュレをつけないと150ルピーほどだそうです。

お店でいただくと380ルピーほどだったと記憶しているので、品数が少ない分安くなっていますが、それでも食べきれない量でした。

インド料理屋さんで出前を頼むと小分けしてはくれないので、1つのカップにカレーがどーんと3人前、とか、チャーハンが3人前、とか、まとめて入ってきます。
今回はまるで日本のお弁当のようにきれいに1人前ずつ分かれて来たのでとても新鮮でした。そのまま配って食べられるので、会議の最中のランチなんかにもとても良さそう!

初めてお願いしましたが、これは出前の便利さ、後片付けの簡単さ、値段の手ごろさに、ちょっとハマりそう…。


Golden Star Thali (お店のHPにリンク)

以前こちらのレストランをブログ記事に書いたときの記事はこちら


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2015年5月22日金曜日

変化するムンバイ

ここのところ、生活の手引きの編集や長期間ムンバイにお住まいの方とお会いするなど、ムンバイの今昔を振り返る機会が多くあり、ムンバイが物質的に豊かになり始めていることを実感しています。

☆フェニックスモール
私たちがムンバイに引っ越してきて約2年が経とうとしています。私たちが来たときには既にHigh Street Phoenixというショッピングモールがあり、まずはここに行けば食品や衣類、洗剤などの生活雑貨が手に入ると教わりました。
ショッピングモールとしての設立は1996年だそうですが、ムンバイ一と称されるようになったのは拡張を重ねていた2010年頃だそうです。
日本から来た身には、あまりの小ささと並んでいる商品のダサさに、ここがムンバイ一のモールなのか…とこの先を思い暗澹たる気持ちになりましたが、確かに今では欠かせない存在です。

☆洋服
スペイン大手ファストファッションチェーンZaraは、ムンバイでは上記フェニックスモールに出店しています。値段が張る割に最高品質とはもちろん言えませんが、一応洋服が買えます。5年前にはザラも無かったとか。洋服が着たければ自分で生地を買って、テーラーさんにお願いして作ってもらうしか無かったとか。テイラーさんといっても英国的な優雅なものでは無く、英語の通じない汗まみれのランニングシャツのおっさんたちが埃入り放題の半開放の店内に座っている感じです。もちろんその場での試着もできない。かなり壮絶な仕立屋さん経験です。

☆物価
5年ほど前と比べると、生活実感ベースでの物価は約2倍になりました。年率約15%ずつ上昇していることになります。レストランでの飲食に限って言えばそれ以上に上がっているでしょう。人件費、光熱費、住居費、交通費、食費、服飾費、全てが激しく上昇。もはや金額面でインド生活メリットは無いと言ってもいいと思います。価格が高い割には質が悪いということも全てにおいて共通しており、日本がいかに高品質のものを低価格に提供しているかが身に染みてよくわかります。同時に為替も大きく円安にシフトしているのでコスト面でも大変厳しい現状です。


緑地は減少、インフラは未整備のまま変化なし、汚染は悪化、物価は上昇、でも物質的には豊かになった。典型的な新興時代を生きられる希少性を感じています。円安と物価上昇のWパンチでコスト面は大変厳しいですが…。


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2015年5月21日木曜日

チャイグラスで15分マンゴープリン♪

先日、悲劇に見舞われたチャイグラス。

最終的にお家に連れ帰ることができた色違い(赤茶)を使ってマンゴープリンを作ってみました。

マサラチャイを入れると霞んでしまう赤茶のクジャク様も、クリームイエローなら立派にその姿を見せてくれます。

レシピは何度も作っているので適当なのですが、

①ゼラチン大さじ1を水でふやかしておき、
②完熟アルフォンソマンゴーの実2個分を種から外してミキサーでピュレに。
③ココナッツクリームか生クリーム200ml(1パック分)を鍋で加熱、マンゴーの甘味が足りなければ砂糖を好みで足しておき、
④火を止めてマンゴーピュレ、ふやかしたゼラチンと混ぜて型にいれ、冷蔵庫で冷やし固めるだけ。

甘味を付け加え忘れたらココナッツクリーム100mlに砂糖大さじ1を加えて溶かしたものを冷やしておき、固まったマンゴープリンにかけるときれいな2層のデザートになります。
お好みで角切りにしたマンゴーの実やミントの葉を飾っても。

デザート作りが苦手な私でも15分で作れる超簡単デザート。成功率は100%です!

こんなにマンゴーを贅沢に使えるのもインドにいるうち、暑いうち♡

ムンバイは例年通りだとあと2週間ほどでモンスーンに突入します。
マンゴーの冷凍作業を急がなくちゃ!

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2015年5月20日水曜日

インド小麦粉事情

ムンバイ生活の手引きの編集作業のお手伝いをさせていただきました。
その過程で議論になった、インドの小麦粉事情について。

インドでは、薄力粉、中力粉、強力粉はすべて手に入るのか?

たまたまクロフォードマーケットに行く予定がありましたので聞いてまいりました。
クロフォードマーケット内のベーキング専門店、Continental Storesの店主にレクチャーしていただきました。

そもそもインドでは中力粉と全粒粉が主に使われています。
中力粉Maidaはナンやパンを焼く材料。
全粒粉Attaはチャパテイというナンより一般的に食されている平焼き無発酵のパンに使われます。

日本人の食生活に当てはめると、中力粉はうどんや餃子の皮などに活用できます。
もちろん日本と同じ味にはなりませんが、一応作ることは可能です(私は餃子の皮のみ経験済みです。うどんは未挑戦ゾーン)。

町の商店はもちろん、高級食材店でも見かけるのはこの中力粉と全粒粉のみ。

店主によると、インドは農業国でもあるため、国として小麦粉の輸入を制限しているとのこと。
そもそも小麦粉の薄、中、強の別は、含有グルテン量の違いです。
ということでこの店ではグルテン粉を販売しており、市販の中力粉にグルテン粉を混ぜ込むことで強力粉は作ることができます。

薄力粉に関しては入手が難しいのではないかということでした。

グルテンアレルギーの人向けにグルテンフリー粉は売っているので、グルテンフリー粉にグルテンを添加したら量の加減で薄力粉になるのかな?グルテンフリー粉は使ったことがないのでちょっとわかりませんが…。

こちらで手作りお菓子を焼かれている方は、中力粉を使ったり、日本から持参された薄力粉を使ったりとみなさん様々に工夫していらっしゃるようです。
インドのお菓子屋さんでは洋菓子もMaida(中力粉)で作っているということなので、レシピを工夫すればできるのだと思います。

インドのお菓子屋さんの洋菓子はどれもずっしりと重いんですよね…味の好みの他に小麦粉のグルテンも関係しているのかな、と思った小麦粉取材でした。

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2015年5月19日火曜日

チャイグラスを巡る冒険と悲しい結末について

以前からずっと、道端でチャイを飲む人たちが使っているチャイグラスとそれを出前のために持ち歩くバスケット型ホルダーがほしいと思っていました。
何に使うの?と夫から聞かれますが、特に理由はありません。
インドっぽいしかわいいから欲しいだけ。
知人に聞いて、クロフォードマーケット近辺で買えるらしいということは知っていましたが、ガラス瓶を買いに行ったついでにマーケットの人に聞いてみたところ、Chakra Streetというところで買えるとのことで改めて探しに行ってきました。
他の買い物もあったのでスタート地点は前回のガラス瓶と同じキッチングッズ屋さんから。ありがたくも買い物に付き合ってくれたお友達の探しているキッチングッズを探しつつ、喧噪と人込みと悪臭と砂埃と熱気が充満したマーケットを歩き回ります。
都合30人くらいに道&チャイグラスを探していることを尋ね歩いた末、やっと1軒のお店に辿りつきました。

小さいお店…
尋ねては無い、尋ねては無い、をすでに何度も繰り返してきたので、ダメもとで入ってみたこのお店。外観からは他のお店と同様、マグカップばかりおいてありそうで特にチャイグラスを扱っているようには思えませんでしたが、

あった!!!
中に入ってみると棚一面がチャイグラスでした!

インドのお店でよく見る天井裏収納です。
同行してくれたお友達と一緒にじっくり品定め。結局、よくあるプレーンなグラスではなく、インドの国鳥クジャクの絵柄がついたものを買うことにしました。
プリントがずれていたり、ガラスが欠けていたりするので15個の在庫の中から12個を真剣に選びます。検品作業みたい…。

値段は12個で150ルピーでした。値段もちゃんとインド価格で大満足。
(おしゃれ雑貨店などで売っているチャイグラス&バスケットのセットは、グラス6個とバスケットで2000ルピーくらいするのです。ちなみにこちらのお店で売っていたバスケットは1つ80ルピー。色が好きになれなかったので結局買いませんでしたが、おしゃれ雑貨店とストリートの差が激しすぎるのはよくあるインドの特徴です。)

新聞紙とタコ糸でぐるぐる巻きにくるんでくれました。

お金を払って包装してもらい、袋を手にさようならをしたら、私の手に持った袋の重みがふわっと消えました。
同時に、ガシャっという破壊音・・・。



なんと、真新しいビニール袋の底が抜けたのです!!!

お友達、店員さん、私、3人ともが数秒フリーズしました。


左側のビニール袋、口を開けているのは袋の「底」です…
結局、6個中4個が完全に破壊され、無事に残ったのは2個。
全く同じ商品はもう店には無かったので、不本意ながら色違いを6個と生き残った2個をいただいて帰ってきたのでした。
(その際にもひと悶着あって、店員のお兄さん、残った2個と色違い4個で持ち帰ればいいじゃん、と不敵にも提案。6個揃いでないと意味ないでしょ!と言い返し、どうせ2個だけでは売る価値はないだろうからとついでにもらって帰ってきたのでした。傷心ながらも結果8個手元に受け取れてやや満足したゲンキンな私。)
インド生活ほぼ2年間の中でのランキングトップ5に入る衝撃の事件でした…。
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