2015年5月20日水曜日

インド小麦粉事情

ムンバイ生活の手引きの編集作業のお手伝いをさせていただきました。
その過程で議論になった、インドの小麦粉事情について。

インドでは、薄力粉、中力粉、強力粉はすべて手に入るのか?

たまたまクロフォードマーケットに行く予定がありましたので聞いてまいりました。
クロフォードマーケット内のベーキング専門店、Continental Storesの店主にレクチャーしていただきました。

そもそもインドでは中力粉と全粒粉が主に使われています。
中力粉Maidaはナンやパンを焼く材料。
全粒粉Attaはチャパテイというナンより一般的に食されている平焼き無発酵のパンに使われます。

日本人の食生活に当てはめると、中力粉はうどんや餃子の皮などに活用できます。
もちろん日本と同じ味にはなりませんが、一応作ることは可能です(私は餃子の皮のみ経験済みです。うどんは未挑戦ゾーン)。

町の商店はもちろん、高級食材店でも見かけるのはこの中力粉と全粒粉のみ。

店主によると、インドは農業国でもあるため、国として小麦粉の輸入を制限しているとのこと。
そもそも小麦粉の薄、中、強の別は、含有グルテン量の違いです。
ということでこの店ではグルテン粉を販売しており、市販の中力粉にグルテン粉を混ぜ込むことで強力粉は作ることができます。

薄力粉に関しては入手が難しいのではないかということでした。

グルテンアレルギーの人向けにグルテンフリー粉は売っているので、グルテンフリー粉にグルテンを添加したら量の加減で薄力粉になるのかな?グルテンフリー粉は使ったことがないのでちょっとわかりませんが…。

こちらで手作りお菓子を焼かれている方は、中力粉を使ったり、日本から持参された薄力粉を使ったりとみなさん様々に工夫していらっしゃるようです。
インドのお菓子屋さんでは洋菓子もMaida(中力粉)で作っているということなので、レシピを工夫すればできるのだと思います。

インドのお菓子屋さんの洋菓子はどれもずっしりと重いんですよね…味の好みの他に小麦粉のグルテンも関係しているのかな、と思った小麦粉取材でした。

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2015年5月19日火曜日

チャイグラスを巡る冒険と悲しい結末について

以前からずっと、道端でチャイを飲む人たちが使っているチャイグラスとそれを出前のために持ち歩くバスケット型ホルダーがほしいと思っていました。
何に使うの?と夫から聞かれますが、特に理由はありません。
インドっぽいしかわいいから欲しいだけ。
知人に聞いて、クロフォードマーケット近辺で買えるらしいということは知っていましたが、ガラス瓶を買いに行ったついでにマーケットの人に聞いてみたところ、Chakra Streetというところで買えるとのことで改めて探しに行ってきました。
他の買い物もあったのでスタート地点は前回のガラス瓶と同じキッチングッズ屋さんから。ありがたくも買い物に付き合ってくれたお友達の探しているキッチングッズを探しつつ、喧噪と人込みと悪臭と砂埃と熱気が充満したマーケットを歩き回ります。
都合30人くらいに道&チャイグラスを探していることを尋ね歩いた末、やっと1軒のお店に辿りつきました。

小さいお店…
尋ねては無い、尋ねては無い、をすでに何度も繰り返してきたので、ダメもとで入ってみたこのお店。外観からは他のお店と同様、マグカップばかりおいてありそうで特にチャイグラスを扱っているようには思えませんでしたが、

あった!!!
中に入ってみると棚一面がチャイグラスでした!

インドのお店でよく見る天井裏収納です。
同行してくれたお友達と一緒にじっくり品定め。結局、よくあるプレーンなグラスではなく、インドの国鳥クジャクの絵柄がついたものを買うことにしました。
プリントがずれていたり、ガラスが欠けていたりするので15個の在庫の中から12個を真剣に選びます。検品作業みたい…。

値段は12個で150ルピーでした。値段もちゃんとインド価格で大満足。
(おしゃれ雑貨店などで売っているチャイグラス&バスケットのセットは、グラス6個とバスケットで2000ルピーくらいするのです。ちなみにこちらのお店で売っていたバスケットは1つ80ルピー。色が好きになれなかったので結局買いませんでしたが、おしゃれ雑貨店とストリートの差が激しすぎるのはよくあるインドの特徴です。)

新聞紙とタコ糸でぐるぐる巻きにくるんでくれました。

お金を払って包装してもらい、袋を手にさようならをしたら、私の手に持った袋の重みがふわっと消えました。
同時に、ガシャっという破壊音・・・。



なんと、真新しいビニール袋の底が抜けたのです!!!

お友達、店員さん、私、3人ともが数秒フリーズしました。


左側のビニール袋、口を開けているのは袋の「底」です…
結局、6個中4個が完全に破壊され、無事に残ったのは2個。
全く同じ商品はもう店には無かったので、不本意ながら色違いを6個と生き残った2個をいただいて帰ってきたのでした。
(その際にもひと悶着あって、店員のお兄さん、残った2個と色違い4個で持ち帰ればいいじゃん、と不敵にも提案。6個揃いでないと意味ないでしょ!と言い返し、どうせ2個だけでは売る価値はないだろうからとついでにもらって帰ってきたのでした。傷心ながらも結果8個手元に受け取れてやや満足したゲンキンな私。)
インド生活ほぼ2年間の中でのランキングトップ5に入る衝撃の事件でした…。
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2015年5月18日月曜日

持ち寄りパーティおすすめレシピ : ジャーサラダ


先日、日焼けし汗まみれになってクロフォードマーケットで買ってきたガラス瓶。
ついに日の目を見ることになりました。

持ち寄りの機会があり、日本で流行っているらしい?ジャーサラダを作ってみました。
前回作ったときはレシピに忠実に野菜を揃えましたが、二回目なので今回は今手に入る野菜で作ってみました。要はサラダなんだから何いれても良いんだもんね。

下から、ドレッシング、茹でた大麦、きゅうり、パプリカ、ミニトマト、ベビーコーン、サラダほうれん草。
ドレッシングを下に、水分の出やすいものを上にすると良いみたいです。
今回のドレッシングはハニーマスタードオニオンドレッシングを作りましたが、市販のとろっとしたドレッシングを使ってもいけそう。アレンジ自在ですね。

外食がかなり割高&値段に釣り合った味やサービスや清潔さが得にくいため、何かとお家で集まる機会の多いインド生活。ドレッシングを別容器に分けることなくまとめて持ち運べるのでホームパーティーなどに結構便利です。見た目も華やかだし。また持ち寄る機会があったら作りたいな。

ネットのレシピを検索していると、豆が入るのも多く見受けられます。
ここは豆天国インド。次回は豆をいれるのを目標にしてみよう!
(前日から水に浸さなくてはいけないのが、計画性の無い私にはハードルの高い豆料理です…)

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2015年5月16日土曜日

発想は柔軟に



インドにいると毎日何かしらの驚きがあります。
この日はカフェで。

カフェオレと小さなチョコレートを頼んだらチョコレートシロップをくれました。
私は普通のチョコがひとかけら欲しいんだけど…と言ったら、間違えましたごめんなさい、チョコ持ってきます、といって奥に引っ込んだ店員さん。

ビスコッティを手に戻ってきました。
「小さいチョコレートは無いのですみませんがそのチョコレートシロップにつけて食べてください」と…。

チョコレートを頼まれてシロップを出す発想も、チョコがないからといってディップして食べてくださいという発想も、私には出せません。この柔軟な発想に脱帽したのでした。ちなみに全部無料のサービスの話です。

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2015年5月15日金曜日

新しい紅茶専門店


新しい紅茶店が南ムンバイの有名シーフードレストランTrishnaのお向かいにオープンしたと聞いて、お友達に連れて行ってもらいました。
Trishnaの本当に真ん前!

San-Cha Tea Boutiqueです。

San-Chaというインドの大手紅茶会社が経営しており、空港で販売しているのと同じような紅茶を買うことができます。
ムンバイ市内にはこれまでもSan-Chaのお茶を買えるお店はありましたが、専門店ではなかったので試飲などのサービスは無かったのです。
こちらではお店に入るとまずその週のおすすめのお茶をデミタスカップで飲ませてくれます。この日はウーロン茶でした。暑い中歩き回ってのどが渇いていたこともありおいしかった!



可愛らしい店内
店内では茶葉の他にもティーポットや紅茶のカップ、ティーコゼー、そしてインドのチャイグラスなど紅茶関連の雑貨も販売しています。清潔でエアコンのきいた店内でゆっくり選ぶことができます。写真奥のおしゃれなインドマダム、イギリス製の高価なお盆(5000円くらいだったかな?)などを眺めるなど優雅にお買い物を楽しんでいました。

2種類の茶葉をお味見
紅茶に詳しい&興味のあるお友達とだったので、いろいろとお店の方に質問していたら2種類のお茶を試飲させてくれました。試飲しながら茶葉を選べるお店というのはこれまでムンバイには無かったので、貴重なお店ではあります。

喫茶店でもないのに椅子に座って優雅にお茶を飲みながら、店員さんがインドの紅茶のレクチャーまでしてくれました。他にお客さんがいなかったこともあり、30分以上話し込んでいたような…。試飲も普通の紅茶カップにたっぷり2杯分。

これを機にムンバイ紅茶業界が盛り上がって更にいろいろなお店ができるといいのですが。お店の方は大変親切で、紅茶を取り巻く色々な環境についてのんびりとにこやかに教えてくださいました。行きやすい場所でもありますので、もしご興味のある方は一度のぞいてみてはいかがでしょうか。

ダージリンやアッサムと同じ国にあるとはいえ、ムンバイの紅茶環境はまだまだ厳しいようです。


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2015年5月14日木曜日

インド食材クッキング : ビーツ(ビートルート)を活用!

インドで簡単に手に入る食材の一つにビーツ(beet root)があります。
ジャガイモと並んでゴロゴロ売っています。正直、見た目はそんなにおいしそうじゃないかも…。
勇気を出して手を伸ばす必要があります(笑)。

ビーツは日本ではあまり多く出回っていない野菜ですが、欧米などでは一般的な野菜です。皮ごと塩と酢を入れたお湯で茹でると中まで鮮やかな赤紫になります。

ロシア料理のボルシチの赤い色はビーツ由来なのだとか。
(私、恥ずかしながらボルシチの色はトマトの色だとずっと思い込んでいました。確かに、寒いロシアでトマトを大量に使ったスープを常食できたらかなり贅沢なことですよね…)

とっても栄養豊富な野菜だそうで、鉄分やカリウム、マグネシウムやビタミンA,C、食物繊維など、女性に嬉しい栄養素がたくさん入っているそうです。
赤身のお肉や魚など鉄分が豊富に含まれる食材が手に入りにくいインドなので、貧血で薬用鉄剤を処方されたこともある私には貴重な野菜。

茹でたてのビーツはトウモロコシのような甘味があります。お酢とお塩で茹でて皮をむいたものをサラダの具にしたり、マリネにしたり、スープにしたりして食べるのが一般的です。

ミニトマトとパプリカの間のピンクがビーツのサラダです。


今回はビーツと卵のサラダを作ってみました。


ビーツを茹でて好きな大きさに切り、
みじん切りの玉ねぎ、固ゆで卵、オリーブオイル、ワインビネガー、塩で和えるだけ。半日~1日冷蔵庫に置いておくと味がなじんでおいしくなるそうです。


そのほかにも、ジャガイモやカリフラワーと合わせてポタージュにするときれいなピンク色のかわいらしいスープになります♡


どちらも、すべての材料がインドで簡単に手に入る、ありがたーいレシピです。

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2015年5月12日火曜日

トタプリマンゴー&ライチ



マンゴー真っ盛りの酷暑期ムンバイ。マーケットの果物コーナーはマンゴー一色です。

ムンバイのあるマハラシュトラ州はマンゴーの王様、アルフォンソマンゴーの名産地なので我が家はこの2年アルフォンソ一直線でしたが、今日はちょっと浮気をしてみました。


トタプリマンゴー Mango Totapuri.

1枚目の写真のアルフォンソより色が赤みを帯びており、形が勾玉状なのがわかりますでしょうか。
アルフォンソは卵型です。

切ってみるとこんな感じ。
アルフォンソの量が多い?冷凍するのです!
下のねっとりとしたオレンジ色がアルフォンソ、上の白っぽい黄色がトタプリ。

切っている最中はまるで固めの柿をむいているようで、あれ、失敗したかな、と思っていたのですが、食べてみるとこれはこれで美味しい。
甘味のほかに酸味があってさっぱりとしているので、アルフォンソの濃厚さが苦手な方にもおすすめです。

値段はアルフォンソが12個400~600ルピーに対してこのトタプリが1キロ(3個)200ルピー。
実は大きくて甘味はありましたが、うーん、ぼられたかな…?
ぼんやり買い物をした私が悪いのですが。


隣のお店にはライチが出ていました。
緑の葉っぱに囲まれた赤い実がライチです。
出始めとあって1キロ400ルピーと信じられないお値段!
味見させてもらったのですがとても美味しかったです。

ライチに関しては昨年、原因不明の脳症の原因かと疑われていました。とても美味しいのでパクパク食べてしまいますが、食べ過ぎは良くない、かも。
フレッシュライチはこれからモンスーン期まで、わずかな期間のお楽しみです。


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そういうえばこの間ゴルフのキャディーについてくれた方は、仕事の合間にゴルフ場に生えたマンゴーの実を採集していました。豊かな国です。